クリスチャンはキリストに結ばれて生きていきます。それは言い換えると神との交わりに生きることです。神が人間を造られた目的は、人が神との交わりに生きるためでした。人は自分の人生を神との交わりを持ちつつ生きていきます。
エフェソ 1:4～5
天地創造の前に、神はわたしたちを愛して、御自分の前で聖なる者、汚れのない者にしようと、キリストにおいてお選びになりました。イエス・キリストによって神の子にしようと、御心のままに前もってお定めになったのです。
神との交わりに生きるクリスチャンは、罪の汚れから清められ、聖なる者を目指します。神との交わりに生きる者にふさわしい者となることを目指します。それは同時に信仰者として神の恵みと平和に満ちた道を歩むことになると私は信じています。
この新しい歩みを可能にするのが神の恵みです。キリストに結ばれた信仰者は生まれ変わります。新しい人になります。ではどのように生まれ変わるのでしょうか。
ローマ 6：4
わたしたちは洗礼によってキリストと共に葬られ、その死にあずかるものとなりました。それは、キリストが御父の栄光によって死者の中から復活させられたように、わたしたちも新しい命に生きるためなのです。
キリスト者はキリストと共に死にました。これは信仰的事実、霊的現実です。実感はできません。信ずる事柄です。自分はキリストと共に死んだと考えます。
ローマ 6:6～7
わたしたちの古い自分がキリストと共に十字架につけられたのは、罪に支配された体が滅ぼされ、もはや罪の奴隷にならないためであると知っています。死んだ者は、罪から解放されています。
クリスチャンは十字架につけられ死んだので、罪はもはやクリスチャンを支配することはできません。クリスチャンは罪から解放されました。罪に囚われた人間から、罪から解放された人間に生まれ変わりました。
これは信仰的事実です。実感はできません。罪から解放されたとは、クリスチャンは罪を犯さなくなったという意味ではありません。罪の支配は終わり、罪に勝つことができるようになりました。
信仰者の日々の生活の中では、罪を犯すように私たちに働きかける力があります。聖霊なる神の助けによって、そのような力に打ち勝つことができ、私たちが犯す具体的な罪に打ち勝つことができます。罪に打ち勝つ、という志と聖霊の力が合わさって具体的な罪に勝利していきます。
最初は失敗があってもかまいません。罪を犯しても大丈夫です。戦い続ければ具体的な罪に勝利します。少しずつ、私たちは罪から清められていきます。
第二コリント 12:9
すると主は、「わたしの恵みはあなたに十分である。力は弱さの中でこそ十分に発揮されるのだ」と言われました。だから、キリストの力がわたしの内に宿るように、むしろ大いに喜んで自分の弱さを誇りましょう。
私たちは弱くとも、キリストの力は発揮されます。
