クリスチャンが元気になる holalaのブログ

隠退牧師 holala によるブログ

人生航路の第二段階(24)いのちのイメージ

 私はローマの信徒への手紙においてパウロが語るキリスト者像を次のように考えています。人はどのようにしたら、このようなキリスト者に近づくことができるのかと考えます。

  1. キリスト者は律法に背いても罪をとがめられず、罪の責めを受けません。
  2. キリスト者は神を知り、神を喜び、神を誇ります。
  3. キリスト者は神の戒めを喜んで進んで行いたいと考えます。
  4. 神はキリスト者に神の戒めを行う力を与え、キリスト者は神の戒めを守ります。

 今回は「いのち」のイメージです。

 私は朝よく散歩します。道の両側には雑草が生えています。雑草はそれぞれ名前があり、個性があります。そして季節毎に花を咲かせます。どの草にも「いのち」があります。その「いのち」に力(生命力)があります。どの草も、育ち、花を咲かせ、実を結び、子孫を残します。「いのち」は力を持っていることを知ります。

 人は洗礼を受けキリスト者となります。人は洗礼を受け、新しい命を神さまからいただき、新しく生まれます。

ペトロ一 1:3
わたしたちの主イエス・キリストの父である神が、ほめたたえられますように。神は豊かな憐れみにより、わたしたちを新たに生まれさせ、死者の中からのイエス・キリストの復活によって、生き生きとした希望を与え、・・・

 信仰者が新しく生まれることを教理的には「新生」といいます。人は新しく生まれ、神の子と呼ばれます。それゆえ神さまに祈る時は、神さまを父と呼びます。

ヨハネ 6:47
はっきり言っておく。信じる者は永遠の命を得ている。

 神さまからいただく命を永遠の命と呼びます。

 母親から生まれた子は、生物としての「いのち」を持っています。栄養を与えられれば子はどんどん成長していきます。身体的にも精神的にも成長していきます。親は見守るだけです。子の成長は親の喜びです。成長の源は「いのち」にあります。この場合は生物としての「いのち」です。

 では神さまが与えてくださった「いのち」はどうでしょうか。「いのち」は成長していく力を秘めています。適切な栄養を与えられれば、「いのち」によりキリスト者は成長し、それは具体的な形で現れていきます。キリスト者は、この「いのち」が与えられていること、この「いのち」は成長をもたらしてくれると信じてよいと思います。どこに向かって成長していくのでしょうか。最初に書いた4つの事柄の実現に向かって成長していきます。

 聖書にはこの成長につてこんな表現をしている箇所もあります。

エフェソ 4:13
ついには、わたしたちは皆、神の子に対する信仰と知識において一つのものとなり、成熟した人間になり、キリストの満ちあふれる豊かさになるまで成長するのです。

 この成長は、人間が頑張って達成するものではなく、「いのち」の働きにゆだねることによって達成されます。キリスト者は「いのち」を与えられています。自分の中にこの「いのち」があり、その「いのち」の働きに自分をゆだね、恵みによって成長していくイメージを持つことができます。

 自分の頑張りではなく、「いのち」がキリスト者の成長を導きます。

むくげ 散歩道