クリスチャンが元気になる holalaのブログ

隠退牧師 holala によるブログ

信徒の忘れられない言葉(11)

 20年以上も前のことです。老いた女性の教会員が施設で生活をしていました。彼女を訪問したとき、彼女が言うのです。「私の枕元にイエス様がおいでになったのです。それで私は、いつ召されてもいいと思っています」。
 この姉妹は、若いときからの信仰者で、信仰生活の長い方です。老いて自立の生活がむずかしく施設にお世話になっています。その方が「イエス様が枕元においでになった」と言われるのです。私はそんなことが起きるわけはないと否定する気持ちにはなりませんでした。あっても不思議ではないと思います。神さまにはすべてが可能です。彼女は夢を見たのかもしれませんし、本当に主イエスがおいでになったのかもしれません。本当のところは分かりませんが、このことが彼女の晩年の日々を支えたことは確かだと思います。何年かの後、姉妹の葬儀を執り行いました。

 私の身にも姉妹と同じようなことが起きたらいいなという思いはあります。もし起きたのなら、私は大いに喜びます。それはそれとして忘れることのできない言葉です。

「私の枕元にイエス様がおいでになったのです」。

ナンキンハゼの紅葉と実