クリスチャンが元気になる holalaのブログ

隠退牧師 holala によるブログ

イエスの系図を読んで

 マタイ福音書の冒頭にあるアブラハムからイエスに至る系図を読みました。アブラハム、ダビデというイスラエルの歴史で重要な人物の名がイエス・キリストに関係づけられています。系図の先頭に出てくるアブラハムに対して、神さまは語りました。

創世記 22:18
地上の諸国民はすべて、あなたの子孫によって祝福を得る。

 このアブラハムに対する神の約束は、イサク(創世記26:4)、ヤコブ(28:14)に受け継がれています。この神の約束は、アブラハムの子孫であるイエスにおいて実現したとマタイは語ります。イエスはすべての人を神の祝福の中に招くためにおいでになられました。イエスという名は「救い」「ヤーウェは救い」を意味しています。

 この系図は、神の約束の実現を物語ります。アブラハムからイエスに至るまで、長い時間が過ぎています。ダビデは、紀元前1000年前後。アブラハムは紀元前1800年頃とも言われます。

 神の救いの計画は歴史の中で起きています。そして今、私たちも神の救いの歴史の中におかれています。人類の歴史は、神による救済史とかつて教えられました。この歴史はキリストの再臨を目指しています。

 主イエスが生まれてからすでに2千年が過ぎました。教会の歴史は2千年に及びます。この歴史の中で、教会は神の教会としてすばらしい姿をいつも見せてきたわけではありません。その歩みはいつも順調とは限りません。

 教会がカトリックとプロテスタントに分裂するという出来事が起きたし、プロテスタントでも、さまざまな教派に分かれています。この日本にも福音が宣べ伝えられ、日本各地に教会ができました。しかし今、教会は教会員の高齢化により、礼拝に集う人が減少しています。この減少が続けば、この先、どうなるのでしょうか。

 教会は歴史という大海を航海する舟のようなものです。色々な状況に見舞われます。しかしキリストをかしらとする教会は、どんな時も神の御手によって支えられていると信じます。クリスチャンは謙遜に神を礼拝し、信仰に歩み、キリストを証ししていくことが大切であり、これを続ければよい。系図を読んでの黙想です。

ネモフィラ 馬見丘陵公園