クリスチャンが元気になる holalaのブログ

隠退牧師 holala によるブログ

身近な十戒

 最近十戒が人類にとって大切な戒めであることを思わされます。「殺すな、姦淫するな、盗むな、偽証するな」。テレビを見るとニュースが流れてきますが、十戒が守られていないことを痛感します。

 ロシアは、他国に侵入し、戦争を始めました。人命を奪っています。自分たちの行為を正当化しようとしていますが、人命を奪うことって正当化できるのでしょうか。人命を奪っても達成したいことがあるなら、それは偶像礼拝となります。神よりも大事にするもの、それは偶像に他なりません。殺人事件はちょっと誇張して言うなら、毎日のように発生して報道されています。

 アメリカの先の大統領トランプ氏は、平気で嘘を言っているように見えました。フェイクニュースという言葉があるように嘘をつくことも一種の戦術というか、生きる手段になっているかのように見えます。日本には嘘も方便という言葉があり、嘘が認められるケースがあるという理解があります。嘘、偽証がはびこるとき、信頼が失われていきます。

 オレオレ詐欺が横行し、人のお金を平気で盗む人たちがいます。窃盗、強盗事件も後を絶たず、ニュースで報道されます。有名人の浮気、不倫もよく報道されます。

 十戒がいかに身近な教えであるかを思わされます。私たちは思うかもしれません。自分はそんなことはしない、と。主イエスのもとに一人の男が来て、「永遠の命を得るにはどうしたらいいですか」と尋ねました。主イエスは、「殺すな、姦淫するな、盗むな、偽証するな、父母を敬え、また隣人を自分のように愛しなさい」と答えました。すると彼は、「そういうことはみな守ってきました」と返事をしました。すると主イエスは、「自分の持ち物を売り払い貧しい人に施しなさい。そして私に従いなさい」と話されたとき、この人(青年)は悲しみながら立ち去ったとあります。

 自分は十戒を破る人たちとは違う、自分は十戒を守っていると、私たちは言い切れるのか、と思います。表面的には、文字通りには十戒を守っているかもしれません。主イエスは、神の戒めの真の意味を考えるように教えています。兄弟に向かって、バカ、と言う者は人を殺したに等しいと。

 あらためて十戒を人間に与えられた神は、人間のことをよくご存じであることを思います。人類が十戒を守るなら、この世界は、もっと平和で人々は幸いな生活を送ることができると思わされます。それは現実ではありません。人類は十戒を破り、この世界は混乱と争いに満ちています。世界は福音を必要としています。

ニガナ 馬見丘陵公園