クリスチャンが元気になる holalaのブログ

隠退牧師 holala によるブログ

罪に満ちあふれた世界

 私は近年、この世界が何と罪に満ちあふれていることかと感じます。あるいは罪がいかに人間を支配しているのかと思い知らされます。

 十戒は「殺してはならない」と教えます。テレビのニュース、新聞の報道を見るとき、殺人に関する報道が毎日のように繰り返されています。最近は、飲食店を何軒も経営している男性とその妻が殺され、その遺体が火をつけて損壊した状態で発見される事件が起きました。

 また交際していた女子大学生から別れ話を切り出された男性が、彼女を殺すという事件も起きました。あたかも自分が交際している女性を誰にも渡したくないとの思いで殺したように感じられます。人の命が奪われていく事件が繰り返し発生しています。

 十戒は「盗んではならない」と教えます。人をだまして金銭を奪い取る事件も尽きることがありません。オレオレ詐欺、最近は、有名人を語る投資詐欺が発生しています。人をだませば大金が得られるので、そう簡単にはやめられないし、だます新しい手口が考案され、詐欺事件も続きます。

 十戒は「隣人の家を欲してはならない」と教えます。貪欲になってはいけない、むさぼってはならないとの教えです。詐欺事件でだまされる人の心にも「むさぼる」という問題があります。

 十戒は「姦淫してはならない」と教えます。姦淫が犯罪として摘発されることは少ないようですが、有名人の姦淫がスキャンダルとして報じられることもしばしばです。姦淫は夫婦関係を破壊する可能性が大です。夫が姦淫したので離婚した女優さんもいます。

 十戒は「隣人に関して偽証してはならない」と教えます。自民党の某派閥における裏金問題。この嫌疑をかけられた国会議員たちは「知らぬ存ぜぬ」を通しました。自分を守るために嘘をつきました。国の政治に責任を持つ人たちが、平気で偽証しています。

 ロシアがウクライナに侵略しました。戦争を起こしました。兵士が戦死します。ロシアの大統領は、戦死した兵士は国家のために死んだ、有意義な人生を送ったと語りました。これは言い換えると、「俺は国家の元首だ、俺のすることは正しい、俺のために死ぬ、それはよいことだ」と自分が神になったような顔をしての発言に思えます。自分のために他者の命を思い通りに扱う、何という傲慢な罪を犯していることか。またメディアの活動を規制し、自分に不利な情報は報道させない傲慢。

 ガザにおけるイスラエルの攻撃。イスラエルは国家であり、軍隊を持っています。戦闘機、戦車などの武器を持っています。ハマスは軍事組織。軍隊が持つような武器を持っていません。イスラエルは赤子の手をひねるように軍事攻撃をし、パレスチナ人の命を奪っています。十戒を持つイスラエル民族の首相が人殺しをしていると言ってもよい状況だと思います。彼もまた自分の権力、地位を守るという目的のためにガザを攻撃し、人命を奪っていると言ってよいと思います。権力者の傲慢を思います。

 生きることに息苦しさを覚える人が沢山いる世界、飢餓に瀕している人たちが沢山いる世界、それは罪が支配している世界と言えます。

 この世界を救うもの、それは教育ではありません。世界中で教育が行われていますが、この世界の現実。教育が世界を変えるようには思えません。罪に毒された世界。しかし、だからこそ、神は救い主、神の御子、イエス・キリストをこの世界に送られました。全世界の教会が、強力に福音を宣べ伝えて欲しいと祈ります。同時に神が信仰復興、リバイバルを起こしてくださいと祈ります。

サラサウツギ 馬見丘陵公園