クリスチャンが元気になる holalaのブログ

隠退牧師 holala によるブログ

神に導かれる人生(1)

 長い人生を歩んできました。牧師の働きをしているとき、教会員の方がこういうのを何回か聞きました。振り返ってみると、自分の人生は神さまに導かれる人生であった、と。それを聞いたとき、振り返って神の導きを知るだけではなく、具体的に神の導きに従って歩んで行けたらいいなと思いました。神の導きを求めて、その導きに従う歩みができたらいいなと思いました。

 そこで神の導きについて聖書はどう語っているのかと思いめぐらします。
 聖書が語る神の導きは、まず神が呼びかけるという形で与えられています。神はアブラハムに声をかけました。

創世記 12:1~2
時に主はアブラムに言われた、「あなたは国を出て、親族に別れ、父の家を離れ、わたしが示す地に行きなさい。
わたしはあなたを大いなる国民とし、あなたを祝福し、あなたの名を大きくしよう。あなたは祝福の基となるであろう」。

 ある時アブラハムは声を聞いたのです。アブラハムはその声に聞き従い、神が示す地に向かって旅を始めました。かくしてアブラハムは神の導きに従って歩むことになりました。彼の人生は神に導かれる人生となりました。

 次はモーセです。彼もまた神の呼びかけを聞きました。

出エジプト記 3:1
モーセは妻の父、ミデヤンの祭司エテロの羊の群れを飼っていたが、その群れを荒野の奥に導いて、神の山ホレブにきた。

出エジプト記 3:4 主は彼がきて見定めようとするのを見、神はしばの中から彼を呼んで、「モーセよ、モーセよ」と言われた。彼は「ここにいます」と言った。

 その当時、イスラエルの民がエジプト王の奴隷として苦しい生活を強いられていました。そして神に助けを求めて叫んだのです。神はモーセに呼びかけました。

出エジプト記 3:10
さあ、わたしは、あなたをパロにつかわして、わたしの民、イスラエルの人々をエジプトから導き出させよう」。

 神は、イスラエルの民をエジプトから導き出す計画を立てました。その計画の実現のために神はモーセに呼びかけ、その呼びかけにこたえ、モーセはイスラエルの民の指導者になりました。モーセには思いがけない出来事でした。

 聖書には、神の呼びかけによって新しい人生を歩みだした人が何人もいます。イエスの弟子たち、パウロ。そして私たちも。

 私は洗礼を受けキリスト者になりました。私はキリスト者になりたいとの志を持ったことはありません。キリスト教という宗教があることは知っていましたが、クリスチャンになりたいと思ったことはありませんでした。自分から教会に行ったわけでもなく、ある人から誘われて教会に行きました。これがきっかけで、色々なことがありましたが、洗礼を受けるように導かれました。さらには牧師になるように導かれました。

 私たちの思いを越えて、神さまは私たちを導いてくださいます。この導きを感謝し、私を生かしてくださった神さまを賛美します。

なでしこ 2008.8 信州