聖書にはイエスが復活したと書かれています。イエスの復活、それは現実に有り得るのでしょうか。
復活を信じることについて、私には二つの思いがあります。
若い頃、クリスチャンの婦人の紹介で、お見合いをしたことがあります。紹介していただいたのは、クリスチャンでした。その頃私はまだ信仰は持っていませんでした。正直言って、目に見えない神を信じることに驚きを覚えました。紆余曲折色々ありましたが私はイエス・キリストを信じるようになりました。その時、自然とイエスの復活を信じることができました。神は全能の神だから、神がイエスを死者の中から復活させたことを無理なく信じることができました。全能の神を信じるなら、復活を信じるのは当然だと思いました。神を信じる決心をし洗礼を受けたとき、自然と復活を信じることができました。これが第一のことです。
多くの宗教は死を越える希望を語ります。死は人間にとって大きな問題であり、人は救いを求めます。そして人は宗教の中に救いを求めます。私には素朴な疑問がありました。死を越える希望は、人間が考え出した希望ではないか、と若い頃の私は思いました。それに対して、聖書はイエスの復活を語ります。イエスの死と復活、これは歴史の中で起きた出来事です。それゆえ、聖書が語る死を越える希望は、歴史的根拠があると私は考えました。これが第二のことです。
このイエスの復活は、永遠の命と同じように、二つの意義があると考えます。第一は、死を越える希望を信じる根拠としての復活の意義です。第二は、キリスト者として私たちが生きる上での復活の意義です。復活がなければ、キリスト者は存在しないし、キリスト者として生きていくことはできません。復活は、キリスト者が生きる根拠となります。