代々の教会は福音を宣べ伝えてきました。聖書に基づき福音を宣べ伝えてきました。教会は、福音理解が間違ったものとならないように、聖書解釈の基準としての信条に従い、聖書から福音を宣べ伝えてきました。
そこで問題となるのは、誰が福音を宣べ伝える者か、ということです。パウロが伝道したガリラヤ教会には偽教師が来て教え、教会が混乱しました。教会の歴史の中では異端と呼ばれる人たちが登場し、教会を混乱させました。
明治時代、外国から来たキリスト教の宣教師によって福音が宣べ伝えられ、日本人のキリスト者が誕生し、教会が誕生し、日本人のキリスト者が福音を宣べ伝えるようになります。やがて神学校が生まれ、福音を宣べ伝える伝道者を養成するようになりました。今日では、神学校を卒業した人が牧師となり、遣わされた教会で福音を宣べ伝えています。
そこで大切なことは、福音を宣べ伝える者を神が選ばれるということです。
フィリピ 2:13
あなたがたの内に働いて、御心のままに望ませ、行わせておられるのは神であるからです。
神はある人に働きかけ、福音を宣べ伝えたいとの思いを与えます。その人は福音を宣べ伝える者へと神に召されるのです。それはイエスが弟子たちを選ばれたこと、復活の主がクリスチャンを迫害していたパウロをキリストを宣べ伝える者に召したのと同様です。自分は神に召されたとの思いを抱くことを召命を受けると言います。これを内的召命と呼ぶことがあります。
内的召命を受けた人が神学校に行き、そこで伝道者養成の学びと訓練を受けます。そして神学校を卒業します。すると教会に派遣されるために、たとえば日本基督教団では教師試験を行い、試験に合格した人を教会に派遣します。神から召命を受けた人が、その召命が本当であると認められます。このようにして伝道者として認められることを外的召命ということがあります。かくして教会に派遣され、福音宣教の務めを担います。
実際に教会に派遣される時には、就任式が行われます。あるいは正教師就任式といって、洗礼、聖餐を執行する資格を与えられる時に行われる按手礼という式において誓約がなされます。こんな具合です。
司式者:
今わたしは、キリストと教会の名においてあなたにお尋ねいたします。明白に答えていただきたい。使徒の模範に従い、按手によってあなたが聖職に任ぜられることを、教会のかしらであり大牧者である主イエス・キリストの召命によると確信しますか。答:信じます。
福音を宣べ伝える者となるのは、神の選び、キリストの選びであることが明確にされます。パウロのようにキリストからの召しの声を直接聞いたわけではなく、祈りを持って誠実に忠実に福音宣教をし、キリストに召されたことを証ししていきます。このようにして福音宣教者が誕生していきます。
