詩篇 4:8
人々は麦とぶどうを豊かに取り入れて喜びます。それにもまさる喜びを/わたしの心にお与えください。
この聖句と出会ったのは若い頃です。いつ頃かは思い出せません。私は大学を卒業して10年間はサラリーマンとして働きました。その間に洗礼を受けました。通勤鞄には聖書を入れておきました。一番大切な物はそばにおいておきたいと思っていたからです。文語訳聖書です。夜間の神学校に行くようになって口語訳聖書を読むようになりました。牧師になって間もなく新共同訳聖書が出ました。引用した詩編の言葉は新共同訳聖書なので、この聖句と出会ったのは、牧師になってからですね。
私は大学生の時に生きることの空しさを感じていました。このことは信仰を求めるひとつのきっかけとなりました。それ故、私は物質的な満足では、心を満たすことはできませんでした。
麦とぶどうを豊かに取り入れて喜ぶ、それは物質的な満足、この世的な満足と考えました。一生懸命畑の作業、あるいはぶどう畑での作業をし、汗水流して労働し、さらには天候に恵まれて収穫する喜びですから、それは尊い喜びです。私たちに必要な喜びです。
しかし私にとって、この喜びは空しさに打ち勝つことはできませんでした。それにまさるものを私は求めていました。その願いをこの聖句は言い表しています。ああ、聖書には自分の心を描く言葉があるんだなと思いました。
信仰を得て神さまが私に求めるものを求めるようになった時、「まさる喜び」を知ったように思います。信仰に生きる喜びと言えるでしょうか。聖書の言葉によって物事を考え、生きる喜びということができます。神さまは、私の願いを聞いてくださり、福音を宣べ伝える者へと私は導かれたのだと思います。私の人生の方向を明確に示してくれる聖句です。
信仰を得てわかりました。神と共に歩むなら、麦とぶどうを豊かに取り入れる喜びを感謝をもって味わえると。
