エフェソの信徒への手紙2章14節の言葉は印象に残ります。
エフェソ 2:14
実に、キリストはわたしたちの平和であります。二つのものを一つにし、御自分の肉において敵意という隔ての壁を取り壊し、・・・
キリストは敵意という隔ての壁を壊し、平和を造り出すというメッセージがここにあります。この言葉は、クリスチャン夫婦が互いに愛し合う夫婦になることも約束しています。夫婦喧嘩をし、傷つけ合い、そのあげくに離婚するという事が起きます。そこでクリスチャンでない伴侶を持つ人は伴侶を教会に連れてくることを私は勧めます。この聖句はさらに深い内容を持っています。この聖句には次の聖句が続きます。
エフェソ 2:15
規則と戒律ずくめの律法を廃棄されました。こうしてキリストは、双方を御自分において一人の新しい人に造り上げて平和を実現し、
この聖句にある「双方」とは教会に集う異邦人とユダヤ人を指します。ユダヤ人には律法があります。ガラテヤ教会に来た偽教師は、キリスト者である異邦人は割礼を受けるべきであると教えました。その結果教会が混乱しました。パウロはガラテヤの信徒への手紙の中で、人はイエス・キリストを信じることによって救われるのであり、割礼は救いに必要のないことを手紙に書きました。
律法はユダヤ人と異邦人の間の隔ての壁になる可能性を秘めていました。しかしキリストはこの隔ての壁と取り去り、ユダヤ人キリスト者も異邦人キリスト者も、共にキリストの体なら教会を構成する信仰者として一つになり、教会に平和が生まれることを教えています。
エフェソ 2:16
十字架を通して、両者を一つの体として神と和解させ、十字架によって敵意を滅ぼされました
さらに16節でも、キリストは十字架によって敵意を滅ぼされたとあります。現代の世界は、敵意がむき出しの世界と言えます。戦争を仕掛け、人の命を何とも思わない国家指導者がいます。敵意が人を支配しています。
エフェソ 1:10
こうして、時が満ちるに及んで、救いの業が完成され、あらゆるものが、頭であるキリストのもとに一つにまとめられます。天にあるものも地にあるものもキリストのもとに一つにまとめられるのです。
「時が満ちるに及んで」。終末の到来と共にあらゆるものがキリストのもとに一つにまとめられます。そしてキリストの平和が完全に実現します。教会が敵意という隔ての壁を乗り越え、一つになってキリストの平和に満たされる時、教会は将来に起きることを証ししています。つまり終末においてあらゆるものがキリストにあって一つにまとめられるという神の秘められた計画を証ししています。
このようなことを二千年も前のキリスト者が書いているなんて驚きです。
「キリストは敵意という隔ての壁を取り壊し」「十字架によって敵意を滅ぼされました」。すばらしい言葉、素晴らしいキリストの働きです。
