聖書 ルカ15:1〜7
説教 「大切な君」
→今日は沢山の人が教会に来ました。
→イエス様が誰かのおうちにいました。
- そこに「徴税人」や「罪人」と呼ばれる人がやってきました。
- するとイエス様は一緒に食事を始めました。
- 一緒に食事をするということは、もう友達同士ということです。
- 「罪人」と呼ばれる人は、神さまの教えを学ぼうとしないし、
- 神さまの教えを知らないし、神さまの教えを行わない人です。
- 徴税人というのは、税金というお金を集める仕事をしている人です。
- ところがお金を余分に人から取るんです。
- 余分に取ったお金は自分のものにするんです。
- 罪人も徴税人も「いい人」とは言えません。
- でもイエス様は、一緒に食事をして、友達になっているんですね。
→そこには、「ファリサイ派」の人々や「律法学者」たちがいました。
- 「ファリサイ派の人」「律法学者」って聞いたことがないかもしれません。
- どんな人たちなのでしょうか。
- 神さまの教えを一生懸命勉強して守ろうとしている人たちのことです。
- だから立派な人と言うことができます。
- 神さまを信じている善い人と言うことができます。
→この「ファリサイ派」の人々や「律法学者」たちは言うんです。
- イエスは、何で徴税人や罪人たちと一緒に食事をするんだろう
- 神さまの教えを守ろうとしない人たちや、
- お金を余分にとって自分のものにする悪い人たちと
- なぜ、仲良くして、食事をするんだろう、というのです。
- そして心の中で思っているんです。
〜〜〜〜〜
- 俺たちは絶対にそんなことはしないよ。
- 神さまの教えを守っている立派な人間である俺たちは、
- 神さまの教えを勉強しないし、守らない奴らと仲良くできるわけがないよ。
〜〜〜〜〜
- そしてイエス様に文句を言うんです。
- なぜ徴税人や罪人たちと食事をするのかって。
- 皆さんはどう思いますか。
- イエス様はなぜ、一緒に食事をして仲良くするんでしょうか。
- イエス様がどんな気持ちか、わかりますか?
→そこでイエス様はお話をします。
- もしあなたがたの中に羊を百匹持っている人がいたとしましょう。
- その一匹がいなくなったらどうするでしょうか。
- いなくなった一匹を見つけるまで捜すでしょう。
- そして見つけたら、その羊を担いで、家に帰り、
- 友達や近所の人を集めて、
- 「いなくなった羊を見つけました。一緒に喜んでください」と
- 言うでしょう。
- こうイエス様は話しました。
- イエス様は見つけるまで探すのは当たり前でしょう、と言うんです。
→皆さんが百匹の羊を持っていたとしましょう。
- 一匹がいなくなりました。
- どうしますか。
- 一匹ぐらいいなくてもかまわないや、そう思いますか。
- 一生懸命捜したけど見つからなかったら、どうしますか。
- もう捜すのはやめますか。
- 一生懸命捜したけど、疲れてしまったら、
- もう捜すのはやめますか。
- 一生懸命捜したけど、面倒くさくなってしまったら、
- もう捜すのはやめますか。
- イエス様は言いました。
- 「見つけるまで探し回らないだろうか」。
- 見つけるまで捜すでしょ!とイエス様は言います。
→皆さんはどうしますか。
- 見つかるまで捜しますか。
- 疲れたし、見つからないんだから、もうあきらめよう。
- 一生懸命捜したけど見つからなかった。もうあきらめよう。
- こう言うんじゃないでしょうか。
→疲れて、そして夕方になっても見つからないければ、
- 明日も捜し、そして見つからなければ、明後日も捜す。
- そうやって見つけるまで捜す人がいるとします。
- その人はどうして、見つけるまで捜すのでしょうか。
- なぜ、あきらめないのでしょうか。
- どう思いますか。
→イエス様のお話しした人は、見つけるまでなぜ探し続けるのでしょうか。
- 皆からよく捜したね、頑張ったねとほめてもらいたいから捜したのでしょうか。
- それとも、この人は貧乏だったから、あきらめられなかったのでしょうか。
- あるいは、たとえ一匹でも、大切な羊だから捜したのでしょうか。
- そうです、一匹の羊もとても大切だったから、失いたくなかったんですね。
→そしてイエス様は、最後に言うんです。
- 「悔い改める一人の罪人については、悔い改める必要のない99人の正しい人についてよりも大きな喜びが天にある」。
→いなくなった羊を見つけたことがとてもうれしいように、
- 神さまの教えを守らない罪人が、神さまのもとに来て、
- 神さまを信じるようになることは、神さまにとって大きな喜びなんですと
- イエス様は教えられたのです。
→99人の神さまの教えを守る人がいることはうれしいけれど、
- 神さまの教えを守らないたった一人の罪人が、神さまのもとに来て、
- 神さまを信じるようになることのほうが、神さまには大きな喜びなんです、
- とイエス様は教えられたのです。
→皆さんには大切なものがあると思います。
- その大切なものがどこかにいってしまったら、
- きっと見つかるまで捜すと思います。
- 大切なものだから、なくても仕方がない、
- 見つからなくても仕方がない、と
- あきらめることはできないと思います。
- お母さんや兄弟に一緒に捜してって頼んで、
- 見つかるまで捜しますよね。
→イエス様にとって、どんな人も大切な人なんです。
- あなたも大切な人なんです。
- 神さまの教えを守らないことはよくないです。
- でも、神さまの教えを守らない人は、いなくたってかまわない、
- そんな人のことは私は知りません、なんて、イエス様は言わないのです。
- どんな人も、イエス様にとっては大切な人なんです。
- どんな人も、神さまにとっては大切な人なんです。
- あなたも大切な人なんです。
- あなたなんかいなくてもいい、神さまはそんなことは言いません。
- 神さまの目に、あなたは大切な人なんです。
- お父さんや学校の先生や、周りの人がみんな、お前はだめなやつだと
- どんなに言ったとしても、
- 神さまの目には、あなたは大切な人なんです。