クリスチャンが元気になる holalaのブログ

隠退牧師 holala によるブログ

読書メモ  『信徒を目覚めさせよう』(オクハンフム牧師著、小牧者出版)より

 韓国教会は、宣教100年(1984年)に人口の四分の一がクリスチャンとなるほどの成長を遂げた。しかし今、深刻な状態が起きている。教会の成長が止まってしまったのだ。

 教会の成長がなぜ止まったのか。それは教会自身のせいである。教会が教会の成長を妨げていると告白せざるを得ない状況にある。

 教会成長の波の中で、どれだけ大きな建物を建てるのか、どれだけ献金があるのか、こうしたことが偶像のように思われてきた。数的な目標の達成のためなら、何でもした。その結果、「三虚」現象が起きた。虚数、虚勢、虚像である。

 虚数とは、信徒数などの教会の統計が正確でないこと。自己誇示欲のために統計が正確でなくなっている。

 虚勢とは、社会のそれぞれの分野で教会に通う人が多いのだが、その影響力がほんのわずかしかないこと。信仰者の持つ影響力、感化力がないこと

 虚像とは、大部分の信徒が信仰と生活を一致させることができず、未信者と何ら変わりのない姿を現していることを示す。今日の韓国教会が社会に与えている印象は、「信仰のあるあなたも、信仰のない私も皆同じ」ということ。

 キリスト教のいのちは、信仰が人格と生活に変化を引き起こすことにあります。では虚像を実像に帰る道は何か。

 信仰が生活であり、生活が信仰となっていることを証明することのできる弟子たちを生み出さなければなりません。これこそ教会の虚像を実像に変えることのできる近道です。

 キリスト信者の数が、全国民の意思を代弁することのできるほど増加した今日こそ、人々は、教会が持つ真の姿が何であるかを見たいと願っています。この世の人たちが抱えている問題に、教会が応えてくれるのを待ち望んでいます。生活の現場において、彼らと毎日顔を合わせる信徒たちの人格と生活を通して、生きた答えを与えてくれるのを世の人たちは待っています。

 神様は一人の魂を全世界よりも尊いものと見られます。本当の教会の成長は、一人の魂の価値を正しく認識することから始まらなければなりません。本当の教会成長は、教会員の数によって決定されるのではないことを忘れてはなりません。

 この世に対して、社会に対して影響力のある信仰者、信仰と生活が一致している信仰者を育てることが大切です。

 教会の主体であり、また真の顔でもある信徒を、イエス様の弟子として教え、訓練すること以外に道はないと確信します。ここに教会の死活問題があります。