クリスチャンが元気になる holalaのブログ

隠退牧師 holala によるブログ

 ノアの洪水の後、神はこう語っている。

「人が心に思うことは、幼いときから悪いのだ」(創世記8:21)

 もし自分の子が、小さい時から、その考えていることがいつも悪いことであることを親が知っているなら、親はどんな思いをするのだろう。子供を育てることができるのだろうか。親は子供の心の中に善が宿っていることを信じて育てる。悪いことを思いはかる子供を育てることができるのだろうか。親には絶望しかないのではないか。しかし神は、違う!


 ノアが箱舟を造ったというと、それは遠い昔の出来事のように思える。しかし私たちもまた箱舟を造っているのだ。つまり教会である。教会はキリストによる救いを得た人々の乗る舟である。この世と歴史を航海している。そして終末、最後の審判という「洪水」を生き延びる箱舟である。ノアの時代と同じように、箱舟の造営に参加せず、「洪水」を生き延びようとする人は多くはない。


 祈祷会で、ノアの洪水の聖書の箇所を読んだ。あなたがノアだったら、どうしますか?

大変です。無理です。できません。

 そう答える人もいる。クリスチャンが互いに愛し合う夫婦関係をつくるのは、生涯をかけての働きである。互いに愛し合うと神の前に誓って結婚をした夫婦が、夫婦とはこんなものとのと割り切ってしまっていないだろうか。キリストの体なる教会を築くのも生涯をかけての働きであり、ノアの箱舟の造営に勝るとも劣らない働きである。箱舟は完成するが、夫婦関係も教会も完成の時期はこない。忍耐強く取り組むだけである。完成しなくても、祝福は確実に実りとして与えられる。


 年配の信徒がよりよい夫婦関係を目指して努力している姿を見ることができることを僕はうれしく思うし、祈りをもって応援している。