原発の再稼働が進んでいきます。
関西電力高浜原発3、4号機(福井県高浜町)の再稼働差し止めを命じた福井地方裁判所(地裁)の仮処分決定を不服とし、関電が申し立てた異議について、福井地裁(林潤裁判長)は24日、異議を認め、仮処分決定を取り消した。決定の効力はなくなり、法的に再稼働が可能となった。
裁判所も、国民の味方ではなく、政府、電力会社の味方となってしまったのかと憂鬱になります。
原子力規制委員会は、審査した原発に対して、基準をクリアしたと判定はしても、安全だとは申し上げていないとします。なのに政府、電力会社は、安全のお墨付きを得たとして、再稼働を進めます。万一の時の避難計画は、有効性がチェックされておらず、安全神話が頭をもたげてきました。住民は不安を抱えています。この住民の人格権は無視されます。事故が起きたらだれが責任を取るのでしょうか。もちろん責任を取ればよいというものではありませんが。福島の原発事故は多くの人に苦しみを与えましたが、あのような苦しみを人に与えることができる権利を持つ人はいません。企業といえども、そのような権利、資格は持ちません。代替エネルギーを積極的に推進して、安全な国民生活をつくるのが政治家であり、企業の責任というものではないかと思います。企業の法令遵守という点で、原発再稼働は、問題です。再稼働にわたしは反対です。