クリスチャンが元気になる holalaのブログ

隠退牧師 holala によるブログ

だいぶ以前、劇作家の井上ひさし氏の言葉として聞いたことがあります。

「むずかしいことをやさしく、やさしいことをふかく、ふかいことをユーモアをもって」

この言葉の出典は何なのか、ずっと疑問に思っていましたが、新聞を読んでいたらその答えが分かりました。井上ひさし氏が色紙に書いたようです。その色紙にはこう書かれていたようです。

「むずかしいことをやさしく、やさしいことをふかく、ふかいことをおもしろく、おもしろいことをまじめに、まじめなことをゆかいに、そしてゆかいなことはあくまでゆかいに」

 僕は冒頭の引用を井上氏の言葉として受けとめ、説教を作成する際の指針としました。僕自身は、むずかしい言葉を自分のものにしないで言葉だけ使うことはできないので、必然的にわかりやすい言葉を使い、分かりやすく語ることができます。これは僕の個性だと思います。次の「ふかく」。これは課題ですが、少しはできるようになってきたかと思います。信仰生活を長く送ってくれば、おのずと洞察ができるようになります。その場合大切なのは観察ですね。自分自身の信仰生活、教会員の信仰生活に対する観察。そこから信仰についての洞察が生まれます。


 「ユーモアをもって」。これはむずかしいです。でもこれは、自分の失敗から学んだことを語ることを通してできるのではないかと思っています。僕は時々、説教をしているとき、原稿には書いていないことをアドリブで言うことがあります。基本的には、笑えることです。でも説教を聞いて笑う経験がないので、聴衆は、笑ってはいけない、と真面目に聞いています。何人かが、下を向いてクスって笑っています。