この世界がきみのために存在すると思ってはいけない。世界はきみを入れる器ではない。
世界ときみは、二本の木が並んで立つように、どちらも寄りかかることなく、それぞれまっすぐに立っている。
きみは自分のそばに世界という立派な木があることを知っている。それを喜んでいる。世界の方はあまりきみのことを考えていないかもしれない。
テレビから流れてきたこの文章にはっとした。誰?! こんな文章を書くのは。読んでみたい! これは芥川賞作品で『スティルライフ』(池澤夏樹著)。早速読んだ。そして次に読んだのが『星に降る雪/修道院』。これも出だしにはっとした。
目が覚めて窓の外を見ると今日もまた雪だった。
雪は白いというけれど、それは地面に積もった時の話で降ってくる時は灰色。雲で満たされた背景の空よりも一段と暗い灰色に見える。
これは僕も実感していたことなので、そうだよ! と思いながら、そしてこうして文章にされたのを読むと、まざまざと情景が浮かんできて、本の世界に中に入っていく。読み終えた。
水曜日は、祈祷会。午前の祈祷会は恵まれた祈祷会だった。祈祷会はデボーションの分かち合いをしているので、参加者が聖書と自分の生活の関わりを語り合う。そして共に祈る。時には参加者を覚えて皆祈る。ある参加者は、次の聖書の言葉に立っていつも語る。僕は彼女を尊敬する。
実を結ばない暗闇の業に加わらないで、むしろ、それを明るみに出しなさい。彼らがひそかに行っているのは、口にするのも恥ずかしいことなのです。しかし、すべてのものは光にさらされて、明らかにされます。明らかにされるものはみな、光となるのです(エフェソ5:11〜14)。
夜の祈祷会も色々あったけど恵まれた祈祷会。創世記の学びで考えながら話し合えた。祈祷会とはいうけど聖書を読む方に重点があるかな。