クリスチャンが元気になる holalaのブログ

隠退牧師 holala によるブログ

 『武士の家計簿』という映画を見ました。テレビで放映したものを録画しておいたものです。金沢の加賀藩に仕える武士の生涯を語っていますが、主人公の人生で起きた出来事を淡々と描いています。ドラマチックな要素はほとんどありません。


 主人公は、猪山直之。加賀藩で会計の仕事をしていていつもソロバンをはじいています。私が一番印象に残ったのは、時の流れの中で、主人公の家族が順に亡くなっていくことです。主人公の父が亡くなり、祖母が亡くなり、母が亡くなり、最後に主人公も亡くなります。こうして、人が死ぬことが当たり前のこととして描かれていて、死を自然なこととして受け入れるように誘う要素のある映画です。その点で極めて日本的な映画だと感じました。そして人間には、自分の死に顔を残すという最後の仕事があることを思いました。私は、自分の死は聖書的に受けとめるつもりです。