クリスチャンが元気になる holalaのブログ

隠退牧師 holala によるブログ

小坂忠さんの訃報を聞いて

 新聞で小坂忠(こさかちゅう)さんの訃報を知りました。享年73才。小坂さんはシンガーソングライターとして活躍を始め、やがてクリスチャンになり、ゴスペルシンガーとして活躍されました。ワーシップソングと言われる賛美の歌を作られましたし、CDもずいぶん出されました。神さまを賛美することの大切さを思うようになり、私は今風のワーシップソングに親しみました。神さまを賛美することで信仰は前向きになりました。私の信仰生活に足跡を残してくださった方です。

 年をとると自分より若い方の訃報に接するようになります。すると自分はいつ死んでもおかしくないのだと思うようになります。健康なうちはまだ先のことと思ったりしますが、重い病気になれば、死の迫りを実感することと思います。年をとった人は自分の死を意識し、死をいかに受け入れるか、課題となります。人それぞれに自分の死と向き合うと思います。これが老人なのだと思います。

 私は一日の終わりの祈りで、「今日も、御国への一日の旅路を無事に歩めたことを感謝します」と祈っています。キリスト者にとって人生は、神の国に向かう旅だと信じて祈っています。到着するのはいつか分かりませんが、「来なさい」との神さまの呼びかけがあったら、神の国に迎えられるのだと考えています。死とは一種の扉であり、その扉が開かれて私たちは神の国に迎えられると信じています。

 あるいは、こんなことも考えるのです。私は主イエスに従うことを大切にしています。そしてパウロを心の中で信仰の師と仰いでいます。パウロは、今すぐにでも世を去ってキリストと共にいることを熱望していると語りました。私はそんなに急がなくてもいいと思っています。主イエスは十字架で亡くなり、パウロも亡くなりました。私にとって死ぬとは、主イエスやパウロが辿った道を歩むことと受けとめる面があります。主イエスに倣い、パウロに倣い、私も死ぬのです。そう考えると死ぬことを少し喜べるような気がします。

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