第二日 あなたは偶然に存在しているのではない
暗唱聖句 イザヤ 44:2
「わたしはあなたの造り主、あなたは生まれる前からわたしの配慮の中にあった」。
1.要約
(1)著者は、最初に要約を述べる。
あなたが生まれてきたのは、何かの間違いでも、不運にして不幸な出来事でもありません。また自然のいたずらによるのでもありません。たとえあなたの両親があなたの誕生を計画に入れていなかったとしても、神はそうではありませんでした。神はあなたの誕生を驚くどころか、心待ちにしておられたのです。
(2)神のみ心
- 母親があなたを身ごもるずっと以前から、神はあなたのことを心に思い描いておられました。
- 神は、あなたの体全体を事細かに設計されました。人種、肌の色、髪の毛の色、その他のすべての特徴。才能、ユニークな人格
- 神は、ある目的を持ってあなたを造られました。神は誕生と臨終の正確な時間を含めて、あなたの人生の日々を前もって計画されました。詩編139:16
- 神はまた、その目的に従って、あなたがどこで生まれ、どこに住むのかを計画されました。神はどんなに細かい事柄でも、成り行き任せにはなさいませんでした。
- 神があなたをお造りになったのは、ただ神の愛によるのです。
- 神は私たちのためにこの世界を創造されたのです。私たちは神の愛の中心にあり、すべての被造物の中で最も尊い存在とされているのです。
- 神はあなたを愛しておられます。これは、あなたの人生を築き上げていく上で、基本となる大切な真理の一つです。
- 神は愛です。神の三位一体の交わりは、完全な愛によって保たれていました。神は愛を与えるためにあなたを造りたいと思われたのです。イザヤ46:3〜4。
- 神を人生の判断基準に据える時に初めて、人生の意味と目的を見出すことができる。
2.読んでみて
ここに語られていることをすべてのクリスチャンが知っていたら、信仰生活が、そして教会がもっと輝きに満ちていたものになっていたに違いない。また堂々巡りの悩みに明確は答が与えられていたに違いない。若い時に、このことを知っていたらと思うが、今、学んで、自分が偶然の存在でないと知り、うれしい。
3.熟考するポイント 「私は偶然に存在しているのではありません」。
何と明確な主張だろうか。キリスト教的にいえば、神を信じるとは、自分の存在が偶然ではないと信じることである。神はわたしを造られたが、人間としての様々な性質まですべて神の配慮の中で決められているということは、信じがたいことである。私がどの国に生まれ、いつの時代に生まれ、どんな性格を持ち、どんな能力を持ち、背の高さ、目の形、わたしの性質の一つ一つのことまですべて神の配慮の中にあるなんて、信じがたいほどである。神は、私という存在が誕生することを願っただけではなく、どんな人間であるのか、どんな人生を送ることを願っているのか、私という存在は、神が細心の注意を払って、造った存在であると知ることは驚きであり、うれしい知らせである。
僕は、信仰を持つ前は、明確に意識はしていなかったが、自分が偶然に存在していると信じていた。自分の存在に必然性を感じていなかったし、誰かの意図によって自分が存在しているとは考えたことはなかった。そして偶然に存在している自分が生きる理由を、どこに求めることができるのかわからず、悩んでいた。
『五つの目的』のこの章は、私が偶然に存在しているのではないことを強烈に主張していて、本当にそこまで信じていいのか、と思うほどである。神は事細かに私という人間に個性を与えておられる、私はそこまで深く神に覚えられているということは、喜ばしいことである。自分を今あるままで受け入れることができるようになるし、自分を誇りにさえ思える。神に愛されている自分という誇りである。
それ故、自分がどんな存在なのか、神は自分をどのような存在としてお造りになったのか知りたい。自分がどういう人間であるのか、それをむしろ誇りに思いたい。自分で考える自分の長所を探し、誇りに思いたい。自分の欠点、足りない点に思いを向けるのではなく、良い点に思いを向けて生きていきたいと思う。
「あなたは偶然存在しているのではありません」と多くの人に伝えたい。
4.考えてみましょう
テーマ
神がわたしをユニークな存在として造られたことを知りつつも、自分の性格、生い立ち、あるいは容姿など、受け入れるのが難しいと感じているのはどんなところでしょうか。
受け入れるのが難しい面は、今はない。しかし、もう少しこうだったらという面はいくつかある。
- 深く考えることができる。
- 話題の多い人。
- 腕力がある。
大事なのは、神が創造した自分を愛することであり、自分が長所を思えるところがあれば、それは神様に感謝すべきである。神が自分のことを事細かに具体的に創造して下さったのだから、良い面を発見して感謝することが大切と気づく。自分で考える自分の良さ。
- 真理についての探求心があること。
- 素直で正直な点
- 神が造られた自然を愛すること