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隠退牧師 holala によるブログ

神の御子 なぜ、なに(4)人間の救い

 神は人間の救いのために御子を世に遣わしますが、そもそも人間の救いとは何なのでしょうか。勿論、罪からの救いです。この救いは何を目指すのでしょうか。

 イエスは律法の中で最も重要な掟は何かと問われた時、次のようにお答えになりました。

マタイ 22:37~39
「『心を尽くし、精神を尽くし、思いを尽くして、あなたの神である主を愛しなさい』。
 22:38 これが最も重要な第一の掟である。
 22:39 第二も、これと同じように重要である。『隣人を自分のように愛しなさい』。

 人間にとって救いとは、神を愛する人間となり、自分を愛するように隣人を愛する人間となることです。

 人間の罪は神を愛さないこと、自分を愛するように隣人を愛することをしないこと、自分だけをあるいは自分を優先的に愛し自己中心的になること、これが罪です。結果として人間は平和を失います。家庭の平和から国家の平和まで失います。私たちが生きているこの世界の現実は、罪がもたらした現実に他なりません。

 イスラエルの民は神に選ばれ神の民となりました。神はイスラエルの民に十戒という掟を与えました。彼らはこれを守ることができませんでした。

 この日本においても、殺人、姦淫、盗み、嘘は日常的にニュースになっています。いかに十戒が守られていないことか。これが人間社会、私たちが生きる世界の現実です。

 人間の救いとは、ただ罪が赦されるだけではなく、神を愛し、自分を愛するように隣人を愛する人間になることです。その結果として人は平和のうちに生きることができるようになります。

 神を愛するとは神との関わりに生きること、神との交わりに生きることです。実は、神を愛する人にならなければ、自分を愛するように隣人を愛することはできません。イエスが語る第一の掟を守ることができなければ、第二の掟は守ることはできません。

 神を愛するとは、神の御心を重んじることです。神の御心を大切に考え、そのみ心に従うことです。神の御心を大切にできない人は、他の人間の心を大切にすることはできません。言うまでもありませんが、神は私たちを愛してくださいます。

 ではどうしたら神の心、他者の心を大切にすることができるようになるのでしょうか。どうしたら神を愛し、隣人を愛することができるようになるのでしょうか。どうしたら神が私たちを愛しておられることが分かるのでしょうか。

 はっきりしていることは、教育では無理だということです。教育で隣人の心を大切にすることをいくら教えても、人は、隣人の心を大切にすることはむずかしいです。人には親切にしましょう。思いやりのある人になりましょう。これが大切なことは誰もが理解しますが、実行はむずかしいです。これができないから、殺人、姦淫、盗み、嘘などが横行することになります。

 神さまが考えた解決策、人間が神を愛し、自分を愛するように隣人を愛するようになる救いの計画、それは御子を世に送ることでした。神にして人間である方を神は救い主として世に送ることを計画されました。それは天地創造の時です。

エフェソ 1:4~5
天地創造の前に、神はわたしたちを愛して、御自分の前で聖なる者、汚れのない者にしようと、キリストにおいてお選びになりました。
イエス・キリストによって神の子にしようと、御心のままに前もってお定めになったのです。

 人はイエス・キリストを信じ、神の子とされ、父なる神を愛し、隣人を愛する者へと救われていきます。

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