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隠退牧師 holala によるブログ

神の御子 なぜ、なに(6)新しく生まれる

 なぜ、人間を救うのは、神の御子でなければならないのでしょうか。第二の理由は、キリスト者が神の戒めを守ることができるようになるためです。

 イエスは、キリスト者が守るべき最も大事な戒めは、全身全霊をもって神を愛することであり、次に大事な戒めは、自分を愛するように隣人を愛することであると教えられました。

 どうしたら信仰者は、大事な戒めを守ることができるようになるのでしょうか。はっきりしていることは、教育では無理だということです。つまり「守ることが大切です」といくら教えても無理です。教えて守れるようになるなら、教会の歴史の中で、キリスト者はとっくの昔に神の戒めを守って生きていたに違いありません。でも現実にはなっていません。神の教えは「守りなさい」と教えるだけでは、守れるようにはなりません。

 聖書は人は生まれ変わることによって神の戒めを守ることができるようになると教えています。人が生まれ変わるには、御子の存在が不可欠です。使徒パウロは洗礼の意義についてこう語ります。

ローマ 6:3~4
それともあなたがたは知らないのですか。キリスト・イエスに結ばれるために洗礼を受けたわたしたちが皆、またその死にあずかるために洗礼を受けたことを。
わたしたちは洗礼によってキリストと共に葬られ、その死にあずかるものとなりました。それは、キリストが御父の栄光によって死者の中から復活させられたように、わたしたちも新しい命に生きるためなのです。

 私たちは洗礼を受けることによってキリスト・イエスに結ばれます。そして新しい命に生きるようになります。神の子とされます。つまり人は生まれ変わってキリスト者になり、神の戒めを守ることができるようになります。言い換えると罪に打ち勝つことができるようになります。

 人は罪の奴隷である、これが聖書が語る真理です。人は罪の奴隷だから罪を犯しますし、奴隷は自分を解放することはできません。ですから人は罪の奴隷のまま、つまり罪を犯し続けます。キリスト者でない人は、自分が罪の奴隷であるとは全然思っていません。ではキリストに結ばれると何が起こるのでしょうか。

ローマ 6:6
わたしたちの古い自分がキリストと共に十字架につけられたのは、罪に支配された体が滅ぼされ、もはや罪の奴隷にならないためであると知っています。

 キリストに結ばれるとは、人はキリストと共に死に、キリストが復活したように新しい命に生きます。キリスト者とは、この新しい命に生きる人のことです。私たちがキリストと共に死んだとき、古い私、罪に支配された私が死んで、私は新しい命に生きます。生まれ変わります。神の子とされます。神の子とされたキリスト者は、神の戒めを守って生きることができるようになります。

 人が生まれ変わり、神の子とされるとき、何が起きるのでしょうか。神の御心を大切にするようになります。罪を犯す人間は、自分の心を大切にし、自己中心的です。しかし生まれ変わったキリスト者は、神の御心を大切にするようになり、神の戒めを守るようになります。

 神の御子に結ばれてキリスト者は新しい命に生き、神の子とされて神の戒めを守るようになります。神が神の御子を救い主として世に送られたから、キリスト者は神の戒めを守って生きることができるようになりました。

 キリスト者にとって大切なことは自分が新しい命に生きる神の子とされたことを信じることです。そして神の御心を大切にして生きることを始めることです。「神の戒めは難しいわ、守るなんて無理」などと言うのは、自己中心の心から出てくる言葉です。生まれ変わり、聖霊の助けを信じて、神の戒めに従おうとすれば、従うことができるようになります。

 救い主、神の御子に感謝。

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