神の呼びかけを聞いた人がいます。モーセです。羊の群れを荒野に連れて行ったときのこと、柴が燃えているのに燃え尽きない。不思議に思って近づくと神の声が聞こえてきました。
出エジプト 3:4
神は柴の間から声をかけられ、「モーセよ、モーセよ」と言われた。彼が、「はい」と答えると・・・
そして神はモーセに語ります。
出エジプト 3:7~10
主は言われた。「わたしは、エジプトにいるわたしの民の苦しみをつぶさに見、追い使う者のゆえに叫ぶ彼らの叫び声を聞き、その痛みを知った。
それゆえ、わたしは降って行き、エジプト人の手から彼らを救い出し、この国から、広々としたすばらしい土地、乳と蜜の流れる土地、カナン人、ヘト人、アモリ人、ペリジ人、ヒビ人、エブス人の住む所へ彼らを導き上る。
見よ、イスラエルの人々の叫び声が、今、わたしのもとに届いた。また、エジプト人が彼らを圧迫する有様を見た。
今、行きなさい。わたしはあなたをファラオのもとに遣わす。わが民イスラエルの人々をエジプトから連れ出すのだ。」
アブラハムの場合と同様に、この神の言葉には、約束と命令があります。エジプトで奴隷として苦しんでいるイスラエルの民を神は解放し、自由に生きることのできる地へ導くと約束しました。その約束の実現のために、神はモーセにエジプトの王(ファラオ)のもとにいくように命じます。
神の声を聞き、モーセは神との関わりに生きるようになります。モーセはエジプト王との交渉をしますが、神からなすべきことを教えられ、それを行うことを繰り返し、イスラエルの民はエジプトの奴隷状態から解放されます。そして自由に生きることのできる地、神が住まわせると約束された土地に向けて旅をします。
旅の途中でも色々なことが起こり、モーセは神に相談し、神は導きを与えついにイスラエルの民は自由に生きる地に入り、そこに定着します。
モーセは神の声を聞きます。神の約束と命令を聞きます。そこから彼の人生は変わります。神の約束の実現を求める人生を彼は生きることになります。神の約束の実現に向けて、自分の役割をモーセは果たします。困ったことがあれば、神に相談します。
モーセもまたアブラハムと同じように神の呼びかけを聞き、神の約束を信じ、その実現を目指す歩みをしました。神との関わりに生き、神との交わりに歩みました。
神の声を直接聞いて教会へ行き、キリスト者になった人はあまりいないと思います。しかし何らかの神の働きがあり、私たちは信仰に導かれたのではないでしょうか。そして私たちも約束の地、神の国を目指してこの世を旅しています。この旅の中では色々なことが起こり、私たちもまた神との関わり、神との交わりに生きているのではないでしょうか。
人生とは何でしょうか。私は神の国を目指す旅だと考えています。神に信頼してこの旅を続けます。