クリスチャンが元気になる holalaのブログ

隠退牧師 holala によるブログ

 一年の最後の日。昨日、長男夫婦が横浜から来てくれた。一歳の孫を連れて。可愛く、女の子らしく成長した。今年次女は1月に結婚し、4月に教会に赴任し、11月に出産し、12月に按手を受けた。按手を受けた時の挨拶で娘は「今年は、3回誓約をしました。結婚式での誓約、伝道師として教会に就任する時の誓約、按手の時の誓約」。一年に三度も誓約をするのは珍しい。次男は受験。長女夫婦は健康に孫を育てている。個人的には恵まれた一年だった。


 来年にかけて楽しみなことがある。それは地区の青年会の人たちとディボーションの分かち合いを持つこと。若い人たちが御言葉に生かされるようになることは本当に楽しみ。来年の教会の歩みも楽しみだ。神様に期待していきたい。来年のモットーは「神から始める」。


 この12月一枚のCDが僕を楽しませてくれた。それは、サラブライトマンの『冬のシンフォニー』というアルバム。テーマはクリスマス。迫力のあるソプラノの美しい声で楽しくクリスマスが歌われていてすばらしい。特にアメージング・グレースはこんな高い音程で歌えるのかと思うほどのもので、感動した。


 一年最後の日、本屋で買った本。

『進化論の5つの謎』(舟木亨著 ちくまプリマー新書
『経済は地球をまわる』(浜矩子著 ちくまプリマーブックス

 前者はタイトルに惹かれた。そして目次を見て買うことにした。後者は、僕は著者に注目している。著者はエコノミスト毎日新聞に時々論考を寄せていて、鋭い洞察力を持った人で読むのを楽しみにしている。現在の経済危機は、天罰であり天啓であると述べている。なるほどと思う。29日の毎日新聞からの引用。彼女はカトリックの信者らしい。

 「いま、21世紀の資本主義を破壊するような力学が働いているということは、ある意味で天の鉄ついが下っているわけですよね。天罰であり、その中に天啓が隠れているようなエネルギーが降臨している。それを受けて本当に21世紀らしい共存共栄の世界をつくらなければならないと思うのです」


 100年に一度の経済危機と言われている危機が世界を覆っている。100年に一度ということは、これを偶然と受けとめてはならないのだろう。この危機は偶然の嵐ではない。むしろ、この100年の人類の営みが限界に来たと考えるべきではないか。利益優先の企業の活動。それを守る国家。自分の幸福追求第一の個人の生き方。テロの背景には、富める者と貧しい者の格差がある。しかも貧しい者の犠牲の上に富める者の生活があると考えられる。今日の経済危機は、ノアの洪水ではないが、「改めよ」との警告であり、新たな歩みへのきっかけでもある。自分だけよければよいという生き方は破綻するということを教えているのではないか。