金沢元町教会は、「神の家族」というビジョンを掲げている。教会形成と普通牧師は言うのだが、抽象的で具体的なイメージにならないので、神の家族というイメージを打ち出している。教会形成と言っても「キリストの主権に服する教会」というイメージを考える教会もあり、いろいろだ。聖書には「互いに〜しなさい」という命令が沢山あるので、これは神の家族を意識した命令を僕は受けとめている。
一人暮らしをしているお年寄りの教会員が何人かいる。一人暮らしが自分ではできなくなったらどうするのか。誰が手助けをするのか、その人の身内か、教会か。そんな課題に直面している。神の家族としてできることはまだ小さいが、会員が訪問し、讃美歌を歌い、祈る、これもまた神の家族の交わりであり、そのように訪問してくださる会員がいることをうれしく思っている。神の家族としての成長を神様から見させていただいている思いがする。
年をとったせいか、古典と呼ばれる本を読みたくなっている。すでに読んだ本、読んでいない本。一昨日から『マルチン・ルター 生涯と信仰』(徳善義和著)を読んでいる。これは古典ではない。FEBCというキリスト教放送で放送された内容を書籍にしたものである。ルターの生涯と信仰を辿ったもので宗教改革者の歩みを紹介してくれる。年のせいかどうかわからないが、人間に関心が向いてくる。ルターの聖書講義をじっくり味わいたいと思う。本が高いのが難点。