死刑判決を受けていた袴田巌さんが釈放されました。無実が晴れ、長い長い拘束から自由になれ、よかったですね。それにしても新聞の見出しはセンセーショナルでした。
国家が無実の個人陥れた。
判決文の中に
「物証を捏造する必要と能力を有するのはおそらく捜査機関のほかにない」とあるそうです。疑わしきは罰せずではなく、捕らえた人物を犯人にするためには証拠を捏造さえする捜査機関。恐ろしいですね。テレビドラマの相棒で、杉下警部は、警察官に権力が与えられているのは、人の命を守る大切な使命が与えられているからだと話しています。真逆な現実が起こりうるのですね。警察の権威を守るためには、民間人の命を切り捨ててもよいという論理が働くことがあるのです。恐いですね。
権力を持つ者は、謙遜にならなければなりませんし、人間が犯す罪は、人を傷つけるものであることをあらためて教えられます。権力を持つ者、それは、あなたであり、私でもあります。親は子に対して権力を持ち、子を傷つけます。