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隠退牧師 holala によるブログ

政治家を甘やかせない

 新聞の報道を見ると自民党が多数の議席を得る見通しとのこと。野党が分裂していく状況では、信頼して票を投じる気持ちにもなれない。仕方なく自民党に投じる人が多いのかも知れない。


 原発の再稼働に反対の人が世論調査では、50%を越えるという。しかしこのままでは、再稼働をすると主張する自民党議席の2/3近くを確保するとのことである。自民党は自分たちの政策が支持されたとして堂々と再稼働を進めることであろう。仮に原発の事故が起きても、誰も責任を取らなくてよいのだから、遠慮なく再稼働を勧めることができる。


 でも変だよね。


 国民の過半数近くが反対しているのに、賛成の党が議席の大半を占めるなんて。小選挙区制という仕組みも影響しているし、投票率の低さも影響するだろう。でも、大切なのは、私たちの意識ではなかろうか。


 自民党以外に政権を任せることのできる党がない、という現実はあるかもしれない。だからやむを得ず自民党に票を入れるというのは、政治家を甘やかすことになるのではないか。誰が何と言おうと、2/3近くの議席を得れば、我が党の主張が支持された、民意の表れと主張するに違いない。


 大切な政治課題について自分の意見と異なる場合は、やはり否を言わなければならない。国民の思いを主張し、政治家に緊張感を持たせることが必要だと思う。他の政党には任せられないからと政権与党を支持するのは政治家を甘やかすことになる。投票に行かないことも、好きなようにしていいですよ、と白紙委任をすることであり、これも政治家を甘やかすことになる。緊張感をもたない政治は劣化する。その政治によって苦しむ国民が増えていく。生活に苦しんでいる人が現実には増えているのに、なぜ自民党が多数の議席を占めるのか、僕には理解できない。