前から私の右足の親指は巻爪でしたが、少しひどくなってきたなと感じました。問題は歩き方であり、そのために靴を新しくする必要を感じました。奈良市内にある靴屋をネットで調べると「○万円出せばおつりがきます」と書かれていて、驚きました。足の健康を考えた靴です。
その店に行き話を聞き、結局○円を出して購入しました。私と妻それぞれ購入しました。妻はこんなに歩きやすい靴はないと驚き、姿勢よく気持ちよく歩けるようになったことを喜んでいました。その後テレビの健康番組でも結構、足を取り上げる番組があり、多少高い靴でも健康には変えられないと思わされました。
ある時、歩いていて靴紐がほどけたので結び直しました。それを見ていた妻が、「それは蝶結びではないわよ」と言うのです。「僕は今までこれでやってきたからいいの」と言ったものの、また靴紐がほどけたりしたので、ネットで靴紐の結び方を勉強しました。蝶結びよりもほどけにくいというイアン結びという結び方を覚えました。しかし結び目が緩んでくるんですね。同じ結び方をする妻は、「私のひもは緩まないわ。ひもが綿だから。あなたのは化繊でできているからゆるみやすいのかも」と言います。私がひもを結ぶのをじっと見て妻が言います。「今ひもが戻ったのを見た?」。ぎゅっと最後ひもを結んでひもから手を離すと結び目のところでひもが戻るのです。ぎゅっと締まったままではないのです。ああ、これならひもを変えなければならないなと思い、靴を買った店にメールで連絡をしました。すると
「紐がほどけるとなれば 難儀ですので、別のものがないか? 26日くらいにご手配できますよう努力してみます」
との返事。この「難儀ですね」という言葉の響きが素敵だなと思いました。僕は余り使わない言葉なので、余計にそう感じたのかもしれません。「難儀やね~」、こちらの気持ちに寄り添う言葉に感じました。