主われを愛す 主は強ければ
われ弱くとも 恐れはあらじ
わが主イエス わが主イエス
わが主イエス われを愛す
自分が弱くていい、などとは考えていませんでした。牧師となって説教をし、牧会をするようになってからも。会社で働いているときは、力を発揮することに一生懸命でした。自分の持てる力を発揮する、それが生きるということでした。生き甲斐でした。
牧師という働きは、頑張ればできるというものではありませんでした。向こうから、いやなこと、困難なことがやってきます。逃げることはできません。誰かに代わってもらいたいこともあります。でも代わってくれる人はいません。もちろん、うれしいこと、やりがいのあること、楽しいこともあります。でも、どうしても自分で直面し、自分がしなければならないことがあります。苦手なことも、むずかしいと思うことも。
気持ちが滅入り、憂うつになり、病気になりそうなときもありました。弱くていい、そんなこと考えられませんでした。
結局、自分の力で生きていこうとしているのです。それは間違い。だから心が痛みました。失敗してもいい、うまく行かなくてもいい、うまくやろうとせず、できるところ
までやればいい、と考えて少し楽になりました。
そして聖書の言葉に出会いました。
すると主は、「わたしの恵みはあなたに十分である。力は弱さの中でこそ十分に発揮されるのだ」と言われました。だから、キリストの力がわたしの内に宿るように、むしろ大いに喜んで自分の弱さを誇りましょう。
(コリント二12章9節)
ずっと前から知っていたはずなのに。「主は強ければ」。
どんな時も聖書を思いめぐらして自分の歩みを考えるようになりました。自分の力で生きることをやめ、御言葉に生きること、それが私にとって「主の強さ」です。御言葉とは、主イエスが私に語って下さる言葉です。そして今は平安です。
