今ヨハネ福音書８章を読んでいます。イエス様は語られました。
「あなたたちは真理を知り、真理はあなたたちを自由にする」(8:32)。
これを聞いたユダヤ人たちは、私たちは奴隷ではありません。なぜ「あなたたちは自由になる」というのですか、と問います。するとイエス様は、
「罪を犯す者はだれでも罪の奴隷である」。
と語ります。イエス様は身分上の奴隷制度のことを語ったわけではなく、人間の霊的状態について語ったのでした。イエス様はさらに語ります。
「奴隷は家にいつまでもいるわけにはいかないが、子はいつまでもいる。だから、もし子があなたたちを自由にすれば、あなたたちは本当に自由になる」。
ちょっとわかりにくい文章ですが、イエス様は私たちを自由にし、私たちは本当に自由になるといわれます。明らかに罪の奴隷状態からの自由が語られています。イスラエルの民が昔エジプト王の奴隷状態でしたが、エジプトを脱出し、奴隷状態から解放され、荒野を旅し、神が与えられた土地で自由に生きる者となりました。私たちイエス様を信じる者も、罪の支配から解放され、罪から自由に生きることができるようになりました。私たちは罪に打ち勝つことができるようになりました。
しかし、罪の支配から自由にされていないかのように考えている信仰者の多いことが非常に残念です。自分は罪深い、と考えている信仰者も少なくないのです。罪深いのは事実です。しかし私たちは罪赦されるだけではなく、罪から解放されました。これこそが福音であることを知って欲しいと思っています。
罪から解放されたことは信ずべきことで実感できるものではありません。ここから罪との戦いが始まります。聖霊の助けを求めて戦うとき、勝利がもたらされます。勝利を経験するごとに「自由にされた」ことが少しずつ実感できるようになります。私たちはもはや罪の奴隷ではありません。罪の支配に屈するものではありません。イエス様は、私たちを自由にしてくださいました。この自由の喜びが礼拝でもっともっと伝えられて欲しいです。
神さま、イスラエルの人たちは、奴隷状態から解放され、
意気揚々とエジプトを出ました。
私たちが罪からの解放を信じ、罪に打ち勝ち、
意気揚々とこの世の歩みをすることができますように
私どもを救ってくださる神さまをたたえます。
