クリスチャンが元気になる holalaのブログ

隠退牧師 holala によるブログ

真理に属する者

 コメディアンの志村けんさんが亡くなられました。もっとしたいことがあったはずなのに無念の死を遂げられたと思いました。思わず締め付けられるような思いに襲われました。志村さんの魂に平安があるようにと祈ります。

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 先週ヨハネ福音書18章でイエス様がローマ総督ピラトのもとにつれて来られた場面を読みました。今回あらためて注目した言葉があります。聖書を引用します。イエス様が言います。

「わたしは真理について証しをするために生まれ、そのためにこの世に来た。真理に属する人は皆、わたしの声を聞く」。

これを聞いてピラトは言います。

「真理とは何か」。

 私が注目するのは第一にイエス様は、「真理を証しするために生まれ、この世に来た」という言葉です。この箇所は何回も読んできましたが、この言葉が心に留まりました。真理を証しするために生まれ世に来たというのです。真理を証しするためにイエス様が世に来られたという認識は私にはなかったので、心に留まりました。第二に注目するのは、「真理に属する人」です。これに関連した言葉が8章にあります。

「わたしは真理を語っているのに、なぜわたしを信じないのか。神に属する者は神の言葉を聞く。あなたたちが聞かないのは神に属していないからである」(8:46~47)。 

  真理とは何か。真理とは神の言葉のことです。神の言葉が真理です。そして神に属する者は神の言葉を聞きます。真理に属する者はイエスの声に聞くとあります。そこで思います。私たち信仰者は神に属する者。真理に属する者。これは信仰者のアイデンティティです。神の言葉を真理とし、神の言葉によって生きる、ここにイエス・キリストを信じる人の生き方の根本があることを知ります。

 私はこのアイデンティティーを喜んで受け入れ、神に属する者、真理に属する者として生きることを喜びとしています。「神の子」というのも信仰者のアイデンティティーですね。自分のアイデンティティーを喜ぶ、ここに信仰者特有の喜びがあると思います。アイデンティティーを受け入れるとき、それにふさわしい者として生きていこうとの思い、志しが与えられます。

 福音は真理です。私は老いましたが、真理をなお追求していきたいと思っています。すぐれた神学書を読み続けたいと思っています。

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3月22日G教会での礼拝の説教を説教サイトにアップしました。
時間のある時、是非、聞いてもらえるとうれしいです。
こちらをクリック
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椿 散歩道にて