クリスチャンが元気になる holalaのブログ

隠退牧師 holala によるブログ

祈ること、願うこと

 今日は奈良は良い天気でした。空は青く、入道雲はなくて浮かぶ雲は白く、書斎としている部屋から見える裏山は緑です。風はさわやかで夏も終わりです。夜になれば虫の音が響きます。静かな夕べ、静かな時を過ごす、幸せを感じます。

 牧師職を隠退し、なすべき務めはないですが、暇というわけではありません。聖書を読んでいます。どんなに年をとっても人にはその人の生きている状況、事情というものがあります。老いをどう生きる、死をどう迎えるのか、色々な本が出版されていますが、私は聖書を読み思いめぐらしながら、聖書に導かれながら、言い換えると神さまに導かれながらこの時期を過ごしていくつもりです。

 現役の頃と違い、毎週の説教に追われることがなくなり、あらためて福音とは何か、という問いに向き合っています。聖書はミステリー小説みたいで、福音という謎を解明していくような気分を味わっています。この解明は聖霊の導きなくしてはできないので、祈りつつ取り組んでいます。こんな楽しみがあるなんて思っても見ませんでした。自分が解明できたことはブログで紹介していきたいと願っています。

 最近読んでいる本に印象に残る言葉がありました。

「祈ることと、願うことは違う。願うとは、自らが欲することを何者かに訴えることだが、祈るとは、むしろ、その何者かの声を聞くことのように思われる」(『悲しみの秘義』、若松英輔著、文春文庫)。 

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