(クリスチャンの成長(59)キリストに結ばれて- 17)
キリストに結ばれ新しい人になっても、肉の性質が私たちにはあります。この肉の性質のために私たちは罪を犯します。しかしこの肉の性質も処置されるのです。
ローマ 6:6~7
わたしたちの古い自分がキリストと共に十字架につけられたのは、罪に支配された体が滅ぼされ、もはや罪の奴隷にならないためであると知っています。死んだ者は、罪から解放されています。
ここで「罪に支配されたからだが滅ぼされ」とあります。この「滅ぼす」という言葉はヘブライ人への手紙でも使われています。
ヘブル 2:14~15
ところで、子らは血と肉を備えているので、イエスもまた同様に、これらのものを備えられました。それは、死をつかさどる者、つまり悪魔を御自分の死によって滅ぼし、死の恐怖のために一生涯、奴隷の状態にあった者たちを解放なさるためでした。
ここではイエス様は悪魔を滅ぼしたとあります。完全に滅ぼしたのなら、悪魔の働きはこの世からなくなります。「滅ぼす」と訳されていますが、これは「無力化する」という意味です。イエス様は悪魔を無力化されたのです。ロマ書では罪のからだ、言い換えると肉の性質を無力化したとなります。
肉の性質は無力化されていくのです。私たちがキリストに結ばれ、新しい人として生きていくとき、言い換えるとそこには戦いがあります。御心に生きるのを妨げる肉の性質があります。しかし私たちは御子の支配下にあり、恵みの支配下にあり、肉の性質に打ち勝つことができるのです。勝利すればするほど、肉の働きは弱くなっていきます。
ガラテヤ 5:16
わたしが言いたいのは、こういうことです。霊の導きに従って歩みなさい。そうすれば、決して肉の欲望を満足させるようなことはありません。
罪との戦いには、聖霊の導き、助けが必須です。神のみ心に従おうとするとき、それに反抗する思いが起きてきます。心の中では葛藤が起きます。戦いが生じます。その時、第一歩を踏み出すのです。自分の決断です。すると聖霊の助けが来ます。聖霊の助けが来てから一歩を踏み出すのではないのです。本気で神さまに従おうとすることを示したら助けが来ます。これは、私が経験から学んだことです。