クリスチャンが元気になる holalaのブログ

隠退牧師 holala によるブログ

どこに目を向けている?

 私はインターネットの youtube で賛美を聞き、また賛美します。英語の讃美歌を聞いていると味わい深いと思うことがよくあります。讃美歌62番はチャールス・ウェスレーが作詞した曲です。チャールス・ウェスレーの兄はメソジスト教会の創立者ジョン・ウェスレーです。

 讃美歌62番のメロディーは頌栄543番と同じです。「主イエスのめぐみよ、ちちのあいよ」のメロディーです。私が今、目を留めたいのは讃美歌62番の2番です。日本語はこうあります。

とうときわが主よ たかき御名を
ひろむるこの身を たすけたまえ

 もとの詩はこうです。

My gracious Master and my God,
Assist me to proclaim,
To spread through all the earth abroad
The honors of Thy name.

私の恵みの主にして私の神よ、
あなたの御名のほまれを
宣べ伝え、全地に広める私を
助けてください。

英語で "Assist me to proclaim" 
(私が宣べ伝えるのを助けて)
の部分を歌う時、これまで神さまの助けを得て説教の働きをしてきたことを思い、感無量になります。

 しかし最期の "The honors of Thy name"
(あなたの御名のほまれを)
の部分を歌うとき、思わされることがありました。

 讃美歌62でも、英語の歌詞でもそうですが、宣べ伝え、広めるのは「御名のほまれ」なのです。神さまの素晴らしさを伝えるのです。果たして自分は「御名のほまれ」、神さまのすばらしさを伝えようとしてきたのか、と疑問に思いました。私はキリストによる救い、福音を宣べ伝えてきました。しかし御子による救いを備えてくださった神さまのほまれをどれほど伝えようとしたのかと考え、自分の不信仰というか、罪を見た思いがしました。

 つまり福音を伝え人々を救いに導くように説教してきましたが、キリストによる救いを用意してくださった神さまの御心にどれほど目を向けていたのかと考えると、向けていなかったと思うのです。

 要するに私は、「神さまはキリストを通して私たちを救ってくださいました。救われてよかったですね。神さまに感謝ですね。この恵みに感謝して生きていきましょう」と語ってきたのです。私たちを救ってくださる神さまの愛がどのようなものか目を留めることがなく、神さまのすばらしさを探ろうとしていなかったのです。救われて感謝し、御心に従って生きることを語って来ましたが、要するに人間にだけ目を向けていたのです。そのことを教えてくれたのが讃美歌62番でした。新しい課題が与えられました。

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