クリスチャンが元気になる holalaのブログ

隠退牧師 holala によるブログ

神の愛の深さ

 有名人の不倫報道が時折なされます。結果は離婚に至るか結婚の継続か、どちらかになります。継続の場合、不倫した人の謝罪を伴侶が受け入れ、やり直すことを決意したことが分かります。不倫という罪は、夫婦関係に影響を及ぼします。夫婦関係が解消されるか、継続されるか、それは当事者の考えによります。不倫という罪は、結婚を維持したりあるいは破局に導くか、微妙な罪です。罪は悪しき行為ですが、それは罪を犯す人と他者との関係に影響を与えることが分かります。

 聖書が語る罪、それは神の戒めに背く行為を指します。私が神の前に罪を犯せば、私と神の関係に影響を及ぼします。人間同士の関係の場合、罪によってはその関係が破綻し終わる場合があります。では神と人間の関係はどうなのでしょうか。

 旧約聖書には、神の掟として人が罪を犯した場合、いけにえを献げて神に赦しを求めることが命じられています。これは人がどんな罪を犯してもいけにえを献げて赦しを求めるなら、神はその人を赦し、神はその人の神であることをやめないこと、神とその人の関係は切れることがないことを教えています。神は人間の犯した罪の種類を見て、人間との関係を切ることはなさらないことを示しています。人間との交わりを持ち続けたいとの神の強い意志を見ることができます。その強さは、御子を十字架につけても人間の罪を赦すところに現れているといってよいと思います。それほどまでに神は人間を愛し、人間との関わりを持つことを願っておられます。これが聖書の神です。

 人間の愛の深さには限界があります。夫婦の場合でも相手が不倫を働けばそこで離婚となり夫婦の絆が断たれることがあります。相手が不倫を犯したのなら、もうその相手とは夫婦としてやっていくことができないというわけで、愛の限界を示しています。

 しかし神の側から人間との関係を打ち切ることはありません。神はあなたを愛するのをやめるとは言われません。私はここに神の愛の深さを見る思いがします。人間との交わりをやめない神の意志は神の愛の深さの現れと言ってよいのではないでしょうか。

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