今日、友人から送ってもらったモーツァルトのピアノソナタのCDで音楽を聴いていました。最初に聞いたのは、ピアノソナタ11番変イ長調。第3楽章はトルコ行進曲として良く知られた曲です。
ヘッドフォンで集中して聞きました。ピアニストの指が鍵盤をたたくのを一つ一つ聞き分けるかのように聞きました。きれいな音のするピアノでした。
この曲は私の大好きな曲で、色んな演奏家が弾くのをCDで聞いています。この曲はいわば古い友人のようなもので、曲を聴くと古い友人に会ったような気持ちになります。集中して聞いて、聞き終わったとき、心が洗われたような、澄み切った心になっているのに気づきました。演奏に心が集中し、余分な思いを心から掃き出したからでしょうか。ざわざわする思いが消えていました。こんな気持ちあまり味わったことがないと思いました。
老人として生きているとき、色んな思いがゴミのように去来し、心に留まります。それらが消え去り、心がさわやかになりました。しかし聞き終わって生活に戻ると、残念ながら心は少しずつ聞く前の状態に戻っていきました。
そして澄み切った心、あらためていいなと思いました。朝、憂鬱な気分で目覚めることが多いので、まず気持ちよく目覚めることができるように祈ることにします。
