クリスチャンが元気になる holalaのブログ

隠退牧師 holala によるブログ

 日曜の夜、NHKBS放送バイロイト音楽祭の生中継が行われた。ワーグナーの歌劇「ローエングリン」。それを録画したので、一日、これを見ていた。全部で6時間ほどの内容。歌劇そのものは、前三幕で、幕間の休憩が一時間ある。幕間の時間は、バイロイト音楽祭についての紹介のプログラムが放映されていた。歌は、日本語訳が、画面に映し出されるので理解できる。非常に面白かった。歌詞が理解できてこそ、歌劇は楽しめる。筋は単純であるが、そこに人の心が描かれていて、見応えがあった。第三幕の冒頭にワーグナーの結婚行進曲が合唱曲で歌われている。歌の訳がテロップとして流れる。そういう意味なのか、とうなづく。ドラマ、それは出来事であった。


 そして思う。説教も出来事。説教者が語り始める。聴衆が聴く。語られた言葉が聞き手の心に届く。聞き手の心が反応する。聞いた言葉との対話が聞き手の中に起こる。説教者の口から次々に言葉が流れ出る。聞き手の中で聞いた言葉との対話が続く。対話が途中で終わり、説教の言葉が聞き手の頭の上を通り過ぎれば、説教は、聞き手の心に届かなかったことになる。対話が、聞き手を中心メッセージを受けとめることに導くなら、説教は役目を果たしたことになる。