クリスチャンが元気になる holalaのブログ

隠退牧師 holala によるブログ

 まもなくあの大震災から一年になる。昨年、金曜日の午後、教会でキリスト教入門の学びをしていた。洗礼を受けて間もないTさんが「揺れていますね」と言う。「そう」と感じていない僕。でもちょっと注意すると確かに揺れている。学びが終わってからはテレビに釘付けだった。そして日曜日は、説教テキストを変え、大震災を意識しての説教をした。

 明後日の礼拝では、二人の人に祈りを捧げてもらうことにしている。説教でも大震災に触れることになる。ルカ10章の善きサマリア人の譬えが、テキストになっている。


 まもなく一年ということで、震災関連番組が多くなっているが、被災者の生活の先が見えないことに心が痛む。事業をしている人たちが、事業を再開して将来を切り拓こうとしている姿はうれしい。個人商店の人や、勤めていた人たちは、以前の状態への復帰が必ずしも容易ではないし、見通しが立たない。お年寄りの方たちも将来の生活が不安に違いない。家を新築することはむずかしいだろうし、いつか仮設住宅から出なければならない。放射能の危険を避けるために、避難した人たちは、住む家はあっても戻れない。本当に悔しい思いだと思う。

↑雪で押しつぶされ、枯れ葉に覆われていたスミレも、春が来ると花を咲かせる。自然はたくましい。


 石川県では、輪島市金沢市がガレキの受け入れを検討している。被災地の復興を願い、痛みを分かち合うために、積極的に受け入れて欲しいと思う。人それぞれに賛成、反対の声があろうだろうが、僕は痛みを共に分かち合いたいと願う。

↑まだ寒いのに、春一番に花を咲かせるオオイヌノフグリ