クリスチャンが元気になる holalaのブログ

隠退牧師 holala によるブログ

 人間は死に向かう存在であると哲学者のハイデッガーは言った。彼の本から、希望を見いだすことはなかった。年を重ね、生きることができる時間が少なくなることに寂しさを覚えることは確かである。年を重ねることにより、神の国に思いを向けることができるようになるのは恵みであると思う。今日読んだ黙示録には「命の冠を授ける」とある。命は目に見えない。目に見えないものでできた冠を想像することはできない。しかし、この地上の生よりも、素晴らしい神の国の生を思う。また終わりを意識して生きることができる、これはクリスチャンの生きかたに他ならないが、これを受けとめて生きることができるのは、年を重ねた者の特権である。僕は自分が死ぬことを意識しなかった日はなかった。でも今は、自分が神の国に迎えられる者であること、そして神の国の素晴らしさを意識するようにしている。



↑2012.5.7 教会の駐車場に咲いているアリアケスミレ