命に関わる企業の不祥事が続きます。
以前、東洋ゴム工業が免震ゴムの性能データを偽装していたことが発覚しました。建物を地震の揺れから守る装置のデータの偽装です。データが基準値におさまっているかのように偽ったのです。そして今回、横浜のマンションが傾いていることがわかりました。その原因として考えられているのが、建物の基礎となる杭が岩盤に届いていないことにあると考えられています。そしてくい打ちの報告に、データの偽装、つまり杭が岩盤に届いているかの様にデータを偽装したとのことです。
いずれも人間の生命に関わる重大な事件です。ちょっとぐらいごまかしても大丈夫だろうとの思いがあったことと思います。してはいけないことをなぜしたのか、詳細は分かりませんが、そうするように働く力があったのだと思います。結局それは、企業の論理であり、利益優先、効率優先の考えに負けてしまった結果です。法令遵守、企業倫理がないがしろにされています。
こういうことが起きる背景は根深いものがあり、人命軽視の風潮がこの日本に蔓延していることを感じます。
そして安倍政治もこの風潮の形成に一役買っているのではないでしょうか。原発の再稼働も政府は、国民の大多数が再稼働反対しているのに、安全が確保されたと言って再稼働しています。原子力規制委員会は、原発の設備が基準をクリアしていることは確認したが、安全であると断言することはできないと言っています。政府は、安全のお墨付きを得たかのように吹聴して、再稼働に踏み切りました。事故が再び起きたらどうするのでしょうか。人命軽視、国民生活軽視を政府自ら率先して行っているかのようです。そして国民は無力感を感じ、自分の生活さえよければよいと自分の中に閉じこもっていきます。
さらに沖縄では、普天間基地の移設をめぐって、沖縄の県民の反対を押し切って、辺野古の基地建設を政府は行っています。政府は、沖縄のためと言いながら、沖縄の県民の多くは反対をしています。相手が嫌だと言っているのに、これは相手のためだというのはどういうことでしょうか。政府による沖縄県民の意志の軽視ということです。
学校でのいじめも深刻な問題です。日本の学校の現実は、教師が生徒を向き合う時間が持てない現実と言われています。生徒の命を守るためには、抜本的な対策を取らなくてはならないと思いますが、そういう動きは見えません。
以下、先日、朝早く、散歩したときの写真です。
↑金沢駅 私が金沢に来た13年前は、駅前は工事中でした。
↑駅近くの紅葉
↑こんなことをするんだ、と思いました。