最近「神の栄光」という言葉が心に留まっています。今後の自分の生きる目標の一つは「神の栄光を現す」ことだと思うようになってきました。
宗教改革者のカルヴァンが書いたジュネーブ教会信仰問答があります。この信仰問答の最初のはこうです。
問１ 人生の特に目指す目的は何ですか。
答え 人をお造りになった神を知ることです。
問２ そのように言う理由は何ですか。
答え 神が私たちを創造され、この世界に置かれたのは、私たちによって、ご自身が崇められるためでありました。しかも、私たちの生は、神ご自身がその初めであられるのですから、神の栄光にこれを帰するのは当然であります。
人生の主な目的は神を知ることである。味わい深い言葉です。神について知るのではなく、神を知るのです。問２の答えは日本語の文章としてわかりにくいです。「私たちの生は、神の栄光にこれを帰する」。英語ではどうなっているのか調べたら、私たちの人生は、「神の栄光のためにささげるべきである」と書かれていました。
若い時にこれを読み、人生の目的は神を知り、神の栄光を現すことだと心に刻みました。若い時、何のために生きるのか考え悩んでいた私は、一つの答えを教えられました。でもそのまままっすぐにこの目的に向かうことはできませんでした。それはあまりにも高い山を登るようなものでした。そもそも信仰に生きるとはどういうことかさえ分からなかったからです。
でも今、長い信仰生活を送り牧師を引退し、神の栄光という言葉が念頭から離れないようになりました。残りの人生を神の栄光を現すことに献げたいと思うように導かれたと思っています。そしてジュネーブ教会信仰問答を読んでみると、人生の目的は神を知り、神の栄光を現すことにあるとの言葉が、本当にその通りだと深く納得させられました。
信仰の原点に戻り、新たな思いで信仰に歩みたいと思わされるこの頃です。そしてどのようにして神の栄光を現すのか、考え実践していきたいと思います。
