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隠退牧師 holala によるブログ

人生航路の第二段階(34)罪の赦しの目的

 罪の赦しを考えるときに大切なことは、罪の赦しは最終目的ではないということです。罪の赦しの先にあるものを知る必要があります。何のために罪の赦しがあるのかということです。罪の赦しの目的は何か、です。罪の赦しは「神との和解」を目指していることを覚えることが大切です。神との和解のために罪の赦しがあります。

 使徒パウロは神から与えられた使命を「和解のために奉仕する任務」と理解しています。

コリント二5:18~19
神は、キリストを通してわたしたちを御自分と和解させ、また、和解のために奉仕する任務をわたしたちにお授けになりました。つまり、神はキリストによって世を御自分と和解させ、人々の罪の責任を問うことなく、和解の言葉をわたしたちにゆだねられたのです。

 パウロは、キリストを信じ、神との和解を与えられ、神から任務を与えられました。キリストを宣べ伝え、人々を神との和解に招くという任務です。それゆえパウロは次のように書きます。

コリント二 5:20
キリストに代わってお願いします。神と和解させていただきなさい。

 さらにローマの信徒への手紙では次のように書いています。

ローマ 5:11
わたしたちの主イエス・キリストによって、わたしたちは神を誇りとしています。今やこのキリストを通して和解させていただいたからです。

 ここには、神との和解を受けたキリスト者は神を誇りにしているとあります。私たちと和解し、私たちをご自身との交わりに迎えてくださる神を誇りにするのがキリスト者だとパウロは書いています。

 私たちは罪を赦され、神と和解し、神との交わりに歩みます。これがキリスト者の生活です。神さまは罪人とは交わりをもつことができません。罪人がイエス・キリストを信じ、義とされるからこそ、神は和解されます。イエス・キリストを信じる者は、義とされ、神との和解を与えられ、神との交わりに歩みます。

 和解を考えるために身近な例を取り上げます。夫婦のどちらかが不倫をしたとします。それは相手の知るところとなりました。この夫婦はどうなるのでしょうか。ある場合には離婚となり、結婚生活が解消されます。しかしある場合は、不倫をした者が、「二度とこのようなことはしません」と謝罪し、伴侶が「分かりました。赦します」と言って和解し、結婚生活を継続することがあります。和解は関係持続のために必要となります。

 罪の赦しは神との和解を目的とし、神との交わりである信仰生活を目指すことになります。私たちが罪の赦しを求め、神との和解を求めるなら、神さまの方から、和解を拒み、私たちとの交わりを拒むことはありません。キリストの十字架は、イエス・キリストを信じる者と私は交わりをもつという神の決意の現れだからです。

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