歳をとり対外的な活動は減り、日々の生活はある意味単調になりました。外に出るのは、日曜日の礼拝と買物、そして散歩ぐらいです。神さまは私たちに命を与え、人生を与えてくださいました。最近、感謝して生活を楽しむことも御心に適うことではないかと考えるようになりました。
牧師としての働きをしている時は、気分転換をして楽しむことはあっても、生活を楽しむという気持ちにはなれなかったし、そんなことを考えもしませんでした。むしろ牧師としての働きの充実を目指していたように思います。
今は、牧師の働きから離れました。毎日同じような生活をしています。意義ある働きはないかもしれませんが、家族を愛し、生活のために必要なことをして、なお生活を楽しみたいと思うようになりました。
私にとって生活を楽しむとは、妻との生活を楽しいものにすることです。私も料理を担当します。料理には勉強の要素があり面白さがありますし、そして食べるという楽しみがあり、なかなかいいものだと思います。「おいしいね」と言ってもらえればうれしいです。
食事の時はお酒をたしなみ、妻との会話を楽しむ努力もしています。私は話題の乏しい人間なので、会話は得意ではありませんが、妻が孫のことを話してくれるのを聞くのは楽しいです。
聖書を読み思い巡らして祈るという神さまとの交わりはもちろん大切にします。神さまとの交わりは喜びの時です。
そして信仰について学ぶことは大きな楽しみです。説教に追われることもなく、福音の豊かさを追求することができるのは、大きな楽しみです。
教会ではクワイア（聖歌隊）に参加し、教会員の方たちと一緒に讃美歌を歌うことも楽しみです。
今は夫婦共に健康を支えられています。今後どうなるかは分かりません。何が起きても生活は続きます。何が起きても生活を楽しむことができるものでありたいと願っています。どんな時も信仰が生活を支え、楽しみをもたらしてくれると信じます。
