神の愛を知る手がかりは神が御子キリストを世に遣わし、御子を十字架の死に渡したことにあります。このことを考えるために目を向けたい聖書の箇所があります。創世記に書かれた人間の創造物語です。
創世記の1章に神が人間を創造されたことが書かれています。
創世記 1:26
神は言われた。「我々にかたどり、我々に似せて、人を造ろう」。
ここには人間に対する神の愛が暗黙の内に示されています。神は人間の存在を欲したのです。そしてご自身にかたどり、人間を創造されました。子供が親に似ていることは、親にとってうれしいものです。ご自身にかたどって人間を造られたことは、神にとって人間が特別な存在、好ましい存在であることを物語っています。言い換えると神は人間を愛しているということです。
創世記 1:27
神は御自分にかたどって人を創造された。神にかたどって創造された。男と女に創造された。
神がご自身にかたどって人間を造られたとき、そこには男と女がいたというのです。男と女がいたことは何を意味しているのでしょうか。人は他者との関係に生きるということです。神に創造された男と女は、夫婦となり、共に生きる者となりました。夫婦としての交わりに生きる者となりました。このことは示唆的です。つまり人が神にかたどって造られたことは人間が神との交わり、神との関係に生きることが神のご意志であることを示しています。そして他者との関係性、交わりに生きるとき大切なものが愛です。互いに愛し合うことによってよい関係を保つことができます。
神は人間を愛し、ご自身にかたどって人間を創造されました。私たち一人ひとりが存在するようになったのは、私たちの存在を欲したもう神の愛があるからです。私たち一人ひとりの存在は、神が私たち一人ひとりを愛し、私たちが神との交わりに生きることを神が願っていることを示しています。
私たちの存在は、私たちを愛し、私たちの存在を願う神の愛のご意志によります。私たちは神のご意志によって、この世に誕生しました。
あなたは神に愛されている、これは創造物語のメッセージです。