罪からの救いを考えるとき、三つのことを考える必要があります。
- 罪を犯す傾向に対する対策
- 罪を犯すよう働きかける力に対する対策
- 罪で汚れた心を清めるという対策
今回は、罪を犯す傾向に対して私たちを救ってくださる神の働きについて紹介します。
神によって自由な存在として造られた人間は、罪に傾く心を持っています。それゆえ、何かあれば罪を犯してしまうのが人間です。その人間を罪から救うために神は、イエス・キリストを信じる者を新しく生まれさせます。
テトス 3:5
神は、わたしたちが行った義の業によってではなく、御自分の憐れみによって、わたしたちを救ってくださいました。この救いは、聖霊によって新しく生まれさせ、新たに造りかえる洗いを通して実現したのです。
私たちは洗礼を受け、聖霊の働きにより新しく生まれ変わりました。私たちは神を信じて生きて行く者として生まれ変わりました。神を礼拝し、聖書を読み、祈り、神との交わり、神との関わりに生きる者へ変えられました。神を愛し、神の御心に生きる者へと変えられました。変えられたと信じ、信仰の歩みをします。
新しく生まれ変わったからといって、罪に傾く心が消え去るわけではありません。しかし新しく生まれ変わり、神を愛する心が芽生え、育ち、私たちキリスト者は神に従う歩みをするようになっていきます。神の国に迎えられるとき、罪に傾く心は完全に消え去ります。
ガラテヤ 3:26
あなたがたは皆、信仰により、キリスト・イエスに結ばれて神の子なのです。
私たちは洗礼を受け、新しく生まれ変わります。それは言い換えると、神の子として生きていくようにされるということです。神の子として、神の言葉を生きる糧として歩みます。聖書の教えを単なる教えと受けとめるのではなく、神の御心を示す者として受けとめ、神の子として、父なる神のみ心に生きようとします。御言葉によって私たちの心は、神の子らしい心に変えられていき、神の子として生きていきます。
罪とは、人を殺したり、盗みをしたり、姦淫をしたりとか、何か悪いことをすることと考えられます。確かに悪いことをすることは罪です。しかし罪の根源は、私たちの心に神をないがしろにする心があることです。神よりも自分の思いを優先する心があることです。しかし御言葉によって生きようとする中で、神を神として崇め、神を愛し、神の御心を大切にして生きていく心が育てられていきます。このようにして私たちの罪に傾く心が変えられていきます。
神さまは、私たちを新しく生まれ変わらせることによって、罪から救ってくださいます。