クリスチャンが元気になる holalaのブログ

隠退牧師 holala によるブログ

ふと目にした言葉から

 昨日新聞を読んでいた時、ふと書かれている言葉に目が留まりました。「終わりの思い 1」と題して

わたしのこの世での日々はまもなく終わろうとしている。
それをわたしは受け入れる。
主の御許へ旅立つ。
この世に残す思いはない。

 非常に親近感を感じる言葉でした。よく見るとそれは新聞の連載小説でしかも連載第一回でした。思わずこれを目にしたのは神さまの導きか、と思った次第です。

 さらに読むと聖書が書かれていました。

人はみな草のごとく、
その光榮はみな草の花の如し、
草は枯れ、花は落つ。
されど主の御言は永遠に保つなり 

  これは私の信仰を支える聖句の一つです。

幸いわたしはこの生涯で咲かせたつつましい何輪かの花を手にして主の前に立てる。

 こうして主人公が自分が咲かせた花を確認するために自分の過去を振り返るという内容のようです。私自身も35年近い伝道者の生活の中で、どんな実を結ぶことができたのか、と考え、自分の歩みを振り返ることはあります。

 今朝は連載二日目。「来年の5月9日に北海道の礼文島で金環食が起こることを知っている。しかしこの金環食をわたしは見ることはない。わたしはもうこの世界にいないのだから」とありました。ネットで調べると、それは昭和23年5月に観測されたことが分かりました。それで主人公は戦後まもなく亡くなったことが分かります。

 期待感があふれてきました。作家は池澤夏樹氏。かつて『ぼくたちが聖書について知りたかったこと』という本を出版しています。この本は池澤夏樹氏の従兄弟の秋吉輝雄氏との共著のようです。小説の主人公は、この秋吉氏の祖父に当たる方ではないかと思われます。

 ふと気づいて小説の題名を見たら『また会う日まで』。朝日新聞です。

 

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ムクゲ 礼拝からの帰り道