クリスチャンが元気になる holalaのブログ

隠退牧師 holala によるブログ

人生に彩りを添える趣味

 小学生の頃、夏休みには網を持って蝶や蝉を捕まえたことを思い出します。おそらく夏休みの宿題がきっかけだったと思います。中学生になると遊び仲間と山に行って蝶を採集するようになりました。蝶の図鑑を買い名前を覚えました。初めての蝶を目にしたときはドキドキしながら網を振り回したことを思い出します。今でも蝶が目に入るとその姿を追います。蝶はそれぞれ飛び方に特徴があります。外見の色、大きさ、飛び方などでだいたい名前は分かります。チャンスがあれば写真を撮ります。

 高校生になってからは、父親と碁を打つようになりました。碁は勉強しましたが、強くはなれませんでした。テレビの囲碁番組は今も楽しみです。大学生の時、社会人になってからは、趣味に時間をさくことはなかったです。友人とのたまの登山は楽しみでした。

 牧師になったとき、趣味は捨てました。子育てが一段落したころ、北陸の金沢にいましたが、妻と一緒にハイキングに行き気分転換をするようになり、花の写真を撮るようになりました。写真を撮ることが楽しく、カメラのレンズを揃えることも楽しみでした。やがてスミレの魅力にはまりました。人知れず咲く姿がいいなと思いました。図鑑を買い名前を覚え、日本で見ることができるすべてのスミレの写真を撮りたいと思うようになりました。スミレの写真を撮る、これが趣味となりました。金沢から長野県に春になると泊まりがけで出かけ、スミレを見つけては写真を撮り、喜んだことです。

 牧師を引退して奈良に住むようになり、これまで出会うことのなかったスミレとの出会いを喜び、写真に撮りました。そして今、野に咲く花の写真を撮ることを楽しみとしています。図鑑を買い、名前を覚えるのは、当然のことですが年齢のために忘れるという残念な事態に直面しています。

 蝶との出会い、スミレとの出会い、野の花との出会いが私の人生に彩りを添えてくれたと思います。自然に親しむことを喜ぶのは、神さまが与えてくださった賜物なのだと思います。野の花には人から愛でられるものもありますが、人の目に留まることなく花を咲かせるものもあります。「置かれた場所で咲いています」(渡辺和子)。私はそういう花が特に好きです。散歩しながら目を凝らし、見つけて写真を撮り、名前を調べます。その花に次に出会ったとき、名前を呼ぶことができます。こうして名前を呼ぶとき、取るに足りない平凡な私を神さまが目を留めてくださり、顧みてくださることを思います。

 野の花とのつきあいは、私の人生最後の趣味となると思います。神さまとの関わりを覚えることができる趣味で、ありがたいことと思っています。

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クララ 散歩道