クリスチャンが元気になる holalaのブログ

隠退牧師 holala によるブログ

クリスチャンの成長(9)自然の中の神秘

 説教の中で信仰者のアイデンティティーについて語るとき、私が好んで語ることがあります。蛙と蝶の話しです。

 まず蛙です。オタマジャクシに言ってみましょう。「あなたは蛙なのよ」。どのような返事が返ってくるでしょうか。「僕には手も足もないし、ピョンピョンはねて水の外に出ることもできない。僕はただ水の中を泳ぐことしかできない。蛙だなんてとんでもない」。しかしオタマジャクシがどう言おうとおたまじゃくしは蛙であることは私たちは知っています。

おたまじゃくしは 蛙の子
なまずのまごでは ないわいな
それがなにより 証拠には
やがて手が出る 足が出る

 おたまじゃくしは成長するのです。蛙には見えないオタマジャクシですが、成長すれば蛙になります。

 次は蝶。蝶の幼虫は、種類によって色は違いますが、山椒の木には青虫がいます。やがてアゲハチョウになります。モンシロチョウの幼虫はキャベツの葉を食べています。青虫に言ってみましょう。「あなたは空を飛べるようになるのよ。あなたは蝶なの」。どのような返事が返ってくるでしょうか。「僕には羽根はないし、空を飛べるはず何てありえない。ぼくはただもごもご這って葉っぱを食べることしかできません。蝶なんてとんでもない」。青虫がどう言おうと青虫は蝶であることは私たちは知っています。青虫の場合には不思議なことがあります。

 青虫はある程度成長すると、木の枝などにとまり、蛹(さなぎ)になります。全く動かなくなります。そしてある期間が過ぎると蛹から蝶が出てきます。そして空を飛びます。蛹の中で青虫が蝶に変化するのです。青虫が蝶に変化します。神秘です。

 このような自然現象がなぜあるのか。これは「しるし」だと私は考えています。罪人が神の子になる、罪人が義人になる、罪人が聖なる人になることのしるし。この自然界のことは聖書には書かれていません。

 「神さまに愛されているあなたは神の子になり、正しい人になる、聖なる人になる、いやキリストに似た者になるのよ」と蛙が、青虫が言うのではないかと思っています。

 クリスチャンは洗礼を受け、神の子とされました。正しい者とされました。聖なる者とされました。そして神の子として、正しい者として、聖なる者として成長していくのです。キリストに似た者とされていくのです。もちろん聖霊の助けを得て!

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アゲハチョウ 散歩道