クリスチャンが元気になる holalaのブログ

隠退牧師 holala によるブログ

新しい経験

 老信徒の語った忘れられない言葉があります。

「先生、年を取るとは、新しい経験をすることなんですよ」

 その新しい経験を最近しました。以前にはあまり感じなかった目の疲れが急にひどくなりました。パソコンを使いディスプレーを見ている時間が長いことからくるものだと思いました。そこでとりあえず眼科に行きました。受診の前に視力の検査を行いました。

 そして受診。眼球の写真を撮ります。写真を見て、すごいなと思いました。医師の目による外見的な観察では知ることのできない眼球の状態が見えるのです。医師が私の眼球の状態をいろいろ説明して最後にひと言。

「右目に白内障あります。また黄斑円孔があり、手術が必要です」。
「はあゝ? 手術?」
「白内障なら、日帰りも可能ですが、黄斑円孔があるので入院が必要です」。
「入院ですか」。
「2,3日。いやあ数日かかるかもしれません」。
「そんなに?」
「うつ伏せになり、つらいかも」。

 この病気は手術をすれば治る病気です。でも私はこれまで幸いにも健康に恵まれ、入院したことがありません。ついに来るべきものが来たような宣告を受けた気がして心は穏やかではありませんでした。

「紹介状を書きますので、○○病院で手術をなさってください」。

 事もなげに事務的にお話しされます。受診が終わり受付で紹介状を受け取りました。支払いを済ませると「受診の予約を今しましょうか」と受付の方が親切に言ってくださいましたが気持ちの整理ができていないので、それは断りました。

 そして翌日、昨日のことですが受診の予約をしました。今は手術のことは考えないようにしています。あれこれ考えて思い煩いたくないのです。神さまにおゆだねすることにしました。「神さまにゆだねる」、ちょっと強がりの言葉かなと思いました。無事の手術と術後のつらさが軽減されるように祈ることにしました。

 術後のつらさとは、一日中うつ伏せで過ごさなければならないことです。これを数日続けなければなりません。大変な状態を今から想像して心を乱すのは損です。で、手術のことは今は考えず、普段の生活を続けます。

 こんな思いがけないことがこれから起こるようになるのかもしれません。自分の信仰が試されるような思いをしますが、しかし信仰がたしかにされていくと信じます。

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イヌタデ 明日香村