今回の入院に際し、手術後うつ伏せで過ごす可能性を覚悟していました。剥離している網膜を戻すための処置をした上で眼球にガスを入れます。ガスの圧力により網膜剥離が再発しないようにします。ガスが眼球からもれないようにするためにうつ伏せの状態を続けるのです。数日間は続くだろうという覚悟をしていました。入院してわかりますが一日は長いです。
うつ伏せの状態では、テレビは見れないし、本も読むことはできません。そこで心のなかで讃美歌を歌い、時間を潰そうと考えました。年をとり覚えていたつもりの讃美歌の歌詞が思い出せないことがしばしばあるので、スマホに歌詞を入力しておきました。讃美歌312番「いつくしみ深き」。それの英語の歌詞。讃美歌520番「しずけき河の岸辺を」の英語の歌詞。最近のワーシップソング「Ancient Words」。これは聖書を主題とした賛美で素晴らしい歌です。
感謝なことに術後うつ伏せになる必要がなかったので時間をつぶす必要はなくなりました。でも夜の消灯は9時半で寝るには早いです。朝も早く目覚めます。それで讃美歌を歌って時を過ごすことにしました。すでにブログに書いたように、術後の経過の中で気持ちは揺れ動きました。そんな時、讃美歌が支えとなりました。讃美歌の歌詞の言葉が私を祈りに導き、支えとなりました。
そうしている時、讃美歌502番「いともかしこきイエスの恵み」を思い出し、歌おうとしましたが歌詞がうる覚えなので妻に讃美歌を届けてもらいました。讃美歌461番「主われを愛す」は歌詞はなんとか思い出すことができました。こうして讃美歌を歌うことによって心は励まされました。
そして思いました。好きな讃美歌は色々あるけど、困難の中にある自分を支える讃美歌は多くはないと。少なくとも歌詞を覚えていて自分を支えるような讃美歌はせいぜい3曲ぐらいではないかと思いました。老いた者は、その3曲でも歌詞はおぼつかないのです。だからスマホに歌詞を入力し、いつでも見ることができるようにしました。自分を支える讃美歌を3曲ほどいつでも歌えるようにしたらいいなと思いました。
そして今回讃美歌502番を何度も歌う中で、この歌は、これからの僕の人生と共にある賛美歌だと発見しました。これからどう生きるべきかを示してくれた讃美歌でした。
讃美歌502番
いともかしこし イエスの恵み
罪に死にたる 身をも活かす
主よりたまわる あめの糧に
飢えし心も 飽きたらいぬ世にある限り 君の栄と
慈しみとを 語り伝えん
「世にある限り 君の栄と慈しみとを 語り伝える」。これが僕の残された人生の課題であることを明確に知らされたことも恵みでした。